えんぴつ「いちばん みじかいのは どれ?」
もんだい
いちばん みじかい えんぴつは どれかな?
この問題の図: 3本の鉛筆から一番短いものを選ぶ問題。複数の中から最短/最長を見つける力を養います。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
きいろの えんぴつ
かいせつ(おうちのかたへ)
3つ以上の中から最短や最長を選ぶ問題は、2つずつ順番に比べて消去していく方法が王道です。「みどりと きいろなら きいろが短い」「きいろと むらさきなら きいろが短い」と1ペアずつ確認すれば、迷いません。
出題背景と育つ力
長さ比べは、小学校受験の「大きさ・比較」分野でくり返し出題される基礎テーマです。この問題では、緑・黄色・紫の3本の鉛筆が左端をそろえて並び、その中から一番短いものを選びます。答えは黄色の鉛筆です。2本だけを見比べる問題と違い、3本以上の中から最短や最長を探すときには、全部を見渡したうえで比べて選ぶという一段深い判断が必要になります。試験では絵を見てパッと答える形式が中心で、ものさしのような道具は使えません。目で見た情報だけで長短の順序を頭の中に並べる力が問われます。
この問題で育つのは、複数のものを同時に見比べて順序づける力と、端をそろえて見るという比較の土台です。3本とも左端がそろっているので、右端がどこまで伸びているかだけを見れば長短が分かります。そろっている側ではなく、伸びている先のほうを見るという視点は、長さ比べの基本であると同時に、この先の数量や図形の学習にもつながる観察の習慣です。難易度はやさしいに設定されていますが、ここで身につく見方は、端がずれた鉛筆を比べる発展問題や、短い順に並べかえる問題へとそのまま土台になります。一番短い黄色を自分で選べたとき、子どもは比べる基準を自分で見つけられたことになります。
よくあるつまずき
この年齢の子がつまずきやすいのは、短いと長いを取り違えてしまうパターンです。いちばん みじかいと聞かれているのに、つい一番目立って一番長い緑の鉛筆を選んでしまうことがあります。長短の言葉の理解がまだあいまいで、問題文の最後の言葉だけを聞き取って反応してしまうのが原因です。答えは黄色なので、緑を指してしまったときは叱らず、長いのと短いの、どっちを聞かれていたかなと問い直してあげてください。
もう一つ多いのが、3本のうち2本だけを見て決めてしまうつまずきです。黄色と紫を比べて黄色が短いと分かった時点で、緑を見ないまま答えを出してしまうと、たまたま正解しても比べ方は身についていません。この問題は黄色が紫よりも緑よりも短く、どの2本で比べても最後に黄色が残るので結果は合いますが、もし黄色がいちばん短くない配置に変わればこの飛ばし方では間違えます。全部の鉛筆に一度ずつ目を向けて確かめる習慣をつけることが大切です。
また、左端がそろっていることに気づかず、色の濃さや置かれた高さといった長さと関係ない要素に引っ張られてしまう子もいます。この問題は3本とも左端をそろえてあるぶん、右端の差だけに集中できるやさしい配置ですが、年中から年長の時期は、目立つ色や位置に判断が左右されがちです。くらべるのは長さだけだよと、注目する一点をはっきりさせてあげると迷いが減ります。
家庭での声かけ例
まずは、えんぴつさんが3本ならんでいるね、どこがそろっているかなと声をかけ、左端が一直線にそろっていることを指でなぞって確かめましょう。そのうえで、みんな おなじところから スタートしているね、じゃあ どこを みれば みじかいって わかるかなと、右端の先に注目できるように導きます。スタートが同じなら、ゴールである右端が手前で終わっているものが一番短い、という見方を子ども自身の言葉で言えると理想的です。
次に、かいせつにあるトーナメント方式を実際に手を動かしながらやってみてください。みどりと きいろ、どっちが みじかい、きいろだね のこそう、のこった きいろと むらさき、どっちが みじかいと、1ペアずつ指でさしながら進めると、最後に黄色が残ります。勝ち残った黄色がいちばん短い、とゲームのように確かめると、3本以上でも迷わず選べるようになります。指でさす動作を必ず入れるのが、見落としを防ぐコツです。
正解できたら、ほんとだ きいろが いちばん てまえで おわってるねと、なぜ黄色なのかを言葉にして一緒に確認してあげてください。慣れてきたら、鉛筆やストローを左端だけそろえて並べ、短い順にならべてみよう、今度は一番長いのはどれと発展させると、最短だけでなく順序や最長を見つける力にも広がります。逆に右端をそろえて置いてみせ、こんどはどこを見ればいいかなと問いかけると、そろえる場所が変われば見るべき先も変わることに自分で気づけます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 3つ以上の中から最短/最長を選ぶ判断力
- 教え方のコツ: 「2ほんずつ くらべて、みじかい ほうを のこそう」とトーナメント方式を教える
- ステップアップ: 短い順に並べる・端がずれているもの同士の比較へ