地図の移動「みぎに すすむと?」
もんだい
おとこのこが まちの まんなかに います。みぎに すすむと どこに つくかな?
この問題の図: 十字路にいる子が右に進むとどこに着くかを当てる、地図と方向感覚の入門問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
がっこう(みぎ がわの たてもの)
かいせつ(おうちのかたへ)
地図上の方向感覚の入門問題です。子どもの視点で「右」「左」「上」「下」を地図上の動きに対応させる練習になります。子どもが地図を真上から見下ろす視点(鳥瞰)に慣れることが目的です。
- スタート: まんなか
- みぎ → がっこう
出題背景と育つ力
小学校受験の「地図上の移動」は、配置図を真上から見下ろした絵を使い、指示された方向へ進んだら何があるかを答えさせる形で出題されます。この問題は、まちの真ん中に立つ男の子が「右に進む」と何に着くかを問うもので、答えは右側の学校です。実際の試験では、口頭で読み上げられた指示を聞き取り、自分ではなく絵の中の人物の立場で方向を判断する力が見られます。この一問は、上に木、下にコンビニ、左にパン屋、右に学校という十字の配置になっていて、四方向のうち「右」だけを正しく選び取れるかが鍵になります。
ここで育つのは、自分の体で覚えた右・左を、紙の上の平面図に置き換える力です。子どもは普段、自分が動く側から世界を見ていますが、地図では空を飛ぶ鳥のように真上から町全体を眺めることになります。この鳥の目の視点に慣れること、そして「右」という言葉と地図上の横方向の動きを一対一で結びつけることが、後の方眼上の移動や複数方向の道順問題、地図の読み取り全般の土台になっていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、右と左の取り違えです。この問題の正解は右の学校ですが、迷った子は反対側のパン屋を選んでしまいます。年中から年長の時期は、右手と左手の区別がまだ完全には定着していないお子さんも多く、とっさに「右はこっち」と判断できないことがあります。利き手でない側を指示されると特に迷いやすく、考え込んでいるうちに左右が入れ替わってしまうことも珍しくありません。
次に多いのが、横方向の指示なのに、つい上の木や下のコンビニを選んでしまうパターンです。「すすむ」という言葉から動くことは分かっても、その方向が右という横の動きだと結びつかず、目に入った別の建物に引っ張られてしまいます。四つの建物が十字にきれいに並んでいるぶん、右だけにしぼって見る集中が必要で、ここで全体を眺め回してしまうとかえって迷いが生まれます。
もう一つは、視点のずれによる間違いです。地図の男の子はこちらを向いているとは限らず、子どもが自分の体の向きで考えると本来の右と食い違うことがあります。この問題では見下ろした図なので、見ている子から見た右と地図の右は同じ向きでそろっていますが、その仕組みを子どもがまだ理解しておらず、なんとなく不安で選びきれない、というつまずき方もよく見られます。
家庭での声かけ例
最初に、地図を見せる前にお子さんの体で右を確かめましょう。「お箸を持つほうの手はどっち?」「そう、それが右だね」と右手を上げてもらい、その手をそのまま机の地図の右側へ動かしてもらいます。体の右と紙の右がつながる感覚を先に作っておくと、迷いがぐっと減ります。慣れないうちは右手の甲にシールを貼っておく、といった目印も助けになります。
次に、真ん中の男の子に指を置いて、「この子が右に一歩すすむよ。指でいっしょに動かしてみよう」と声をかけ、お子さんの指を右へなぞらせます。動かした先で止まったら「着いたところには何があるかな?」と問いかけます。学校にたどり着けたら「右に進んだら学校だったね、当たり」としっかり認めてあげてください。もし左のパン屋へ動いてしまったら、叱らずに「こっちは左のお手てのほうだね。右のお手てはどっちだったかな?」ともう一度手から確認し直すと、自分で気づいて直せます。
慣れてきたら、上の木、下のコンビニ、左のパン屋についても「上に進んだら?」「下なら?」と一つずつ聞いて、四方向すべてを言葉と動きで結びつけてあげましょう。さらに余裕があれば、「学校に行くには右、その次に上に進んだら何があるかな」と二つの方向をつなげてみると、次のステップへ自然に進めます。家の中でも「冷蔵庫の右にあるのは何?」と日常の中で右・左を使う声かけを増やすと、地図の問題にもすっと入っていけるようになります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 方向感覚・地図の読み取り
- 教え方のコツ: 「右手はどっち?」と確認してから地図の右を指でなぞる
- ステップアップ: 2方向(右→上)に進む問題へ