計数「どちらが多いかな?」
もんだい
どちらが おおいかな?
こたえ
りんご(7こ)のほうが おおい
かいせつ(おうちのかたへ)
数の比較は、小学校受験の数量分野の基本です。この問題では、2つのグループの数量を正確に数えて比較する力を確認します。
お子さまが指で1つずつ数えるのは良い方法です。慣れてきたら「パッと見て」どちらが多いか直感的に判断する練習もしましょう。
出題背景と育つ力
「どちらが多い」という比較は、数量分野でいちばん最初に身につけたい感覚です。慶應横浜初等部や早稲田実業学校初等部、白百合学園小学校といった人気校でも、計数と比較を組み合わせた出題が定期的に出ています。形こそやさしいものの、ここでつまずいたまま数の構成や分配の問題に進むと、必ず途中で行き詰まります。
この問題で育つのは、ひとつひとつを数え落とさずに数える力(一対一対応)と、その結果を見比べて判断する力です。3〜4歳の子どもは「数えること」と「数の大きさを比べること」を別の作業として行いますが、5〜6歳になると「7は5より大きい」と頭の中でつなげられるようになります。家庭で繰り返し声に出して練習すると、この移行がスムーズになります。
絵が並んでいる方向や色の違いに惑わされず、数だけに注目して判断する集中力も同時に育ちます。
よくあるつまずき
数の比較でいちばん多いつまずきは、数えるときの抜けと重複です。指でなぞらずに目だけで追ってしまい、同じものを2回数えたり、端の絵を飛ばしたりするパターンが典型例です。年中さんでは特によく見られます。
つぎに多いのは、「並んでいる長さ」で判断してしまうケースです。間隔が広く並んでいると、本当は数が少なくても多く見えるため、「ぱっと見」で答えると間違えます。今回のように、りんごとみかんでサイズや並び方が違う場合は、必ず「ひとつずつ数えて確かめる」習慣が必要です。
3つめは、答えを口に出して言ったあとに「ほんとに合ってる?」と振り返る姿勢が育っていないケースです。とくに「7こと5こ」のように差が小さいと、子ども自身も自信が持てず、声が小さくなります。家庭学習の段階から「数えなおして確認する」ステップを入れておくと、本番でも落ち着いて答えられます。
家庭での声かけ例
数の比較は、教材を使わなくても日常生活でいくらでも練習できます。具体的な声かけ例を紹介します。
おやつの時間に、お皿2つにそれぞれ違う数のクッキーをのせます。「こっちのお皿とこっちのお皿、どっちが多いかな? 数えてみて」と声をかけ、お子さんに指を使って数えさせます。「こっちは1、2、3、4。こっちは1、2、3、4、5、6。じゃあどっちが多い?」と一緒に確認します。
慣れてきたら、パッと見ただけで多い方を当てさせる「直感あてっこ」もおすすめです。「数える前に、どっちが多そう?」と先に予想させ、その後で実際に数えて答え合わせをします。これにより、量感(数量を直感的にとらえる力)が育ちます。
買い物先でも応用できます。スーパーで「あのカゴと、あっちのカゴ、どっちにみかんがたくさん入ってる?」と質問すれば、計数の練習が遊びになります。
数えるときに大事なのは、必ず指でさわりながら声に出すこと。これを徹底するだけで、本番のケアレスミスが目に見えて減ります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 数の大小比較・正確に数える力・量感
- 教え方のコツ: おやつや買い物の場面で「どっちが多い?」と日常的に練習する
- ステップアップ: 3つ以上のグループで比較、差を求める問題へ進みましょう