うさぎ④ の にんじんは いくつ?
もんだい
にんじんが 16ぽん。
4ひきの うさぎ に わけたよ。
うさぎ① は 4ほん、うさぎ② は 3ぽん、うさぎ③ は 5ほん。
うさぎ④ は いくつ?
この問題の図: 16本のにんじんを4匹のうさぎに分けたとき、3匹の本数から残り1匹の本数を求めるチャレンジ問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
うさぎ④ は 4ほん(16 − 4 − 3 − 5 = 4)
かいせつ(おうちのかたへ)
10を超える数を4つに分割する応用問題です。4+3+5=12と先に既知の合計を出してから、16との差を考えると効率的。「16は10と6」と分解できる10進感覚が活きてきます。
出題背景と育つ力
「数の構成」は、ある全体の数がいくつといくつに分かれているかを見る力を問うジャンルです。この問題のように、にんじん16本を4匹のうさぎに分け、①4本・②3本・③5本がわかっているとき、残るうさぎ④の本数を求める形は、小学校受験で「全体から分かっている部分を引いて、残りを求める」という発想がきちんと身についているかを試す典型です。とくに4匹に分ける四分割は、2つや3つに分ける問題より一段階複雑で、チャレンジ問題として年長後半から小1の力を見るのにふさわしい出題になっています。
この問題を通して育つのは、全体と部分の関係を行ったり来たりして考える力です。16という全体を一度に4つへ配るのではなく、わかっている3匹分(4と3と5で12)をまとめてから、16との差の4を導く。この「いったん部分を合わせて、全体との差を見る」段取りは、たし算とひき算を結びつけて使う思考そのものです。指で数えるだけでなく、頭の中で数を組み立て直す経験が、就学後の繰り上がり・繰り下がりの土台になります。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、3匹分を全部足してから引く、という二段構えが続かないことです。年長のお子さんは「4と3を足して7」までは進めても、そこに5を足して12にするところで一度リセットしてしまい、最初の7を忘れてまた数え直す姿がよく見られます。数を頭の中に保ったまま次の計算へつなぐ「覚えておく力」がまだ育ちきっていない時期なので、12までたどり着けず途中で答えを出してしまうのです。
次に多いのが、選択肢につられる間違いです。この問題の選択肢は3・4・5・6と並んでいて、正解の4のすぐ隣に③のうさぎと同じ5があります。お子さんによっては、絵に出てくる5本という数が印象に残り、つい5を選んでしまうことがあります。また、③が5本と多めなので「④も同じくらいたくさん」と雰囲気で6を選ぶことも。数で確かめずに見た目の印象で答える段階にいるお子さんほど起こりやすいつまずきです。
もう一つ、ひき算の方向を取り違えるケースもあります。16から12を引くのではなく、12から何かを引こうとしたり、4と3と5のうちどれか一つだけを16から引いて答えにしてしまうことがあります。これは「全体は16で、わかっているのは合わせて12」という関係を一枚の絵としてつかめていないサインです。どれが全体でどれが部分なのかを取り違えているので、計算の前にまず役割を整理してあげることが大切です。
家庭での声かけ例
まずは絵を指でなぞりながら、役割を声に出して確認してあげてください。「にんじんは全部で16本だね。うさぎ①は4本、②は3本、③は5本もらえたよ。④のうさぎさんはまだもらってないね、いくつかな」と、全体の16と、わかっている3匹を分けて言葉にします。ここで「④だけがまだわからない」とはっきりさせておくと、何を求める問題なのかがお子さんの中で定まります。
次に、わかっている3匹をひとまとめにする声かけです。「①と②と③を合わせると何本になるかな」と促し、4と3で7、そこに5を足して12、と一段ずつ一緒に数えます。途中で止まってしまったら「いま7まできたね、あと5本あるよ」と、覚えておくべき数を口に出して支えてあげると、頭の中に数を保つ練習になります。おはじきやにんじんのカードを実際に12個まとめて置いてみると、「全部で16あるはずなのに、まだ4個足りない」と目で気づけて、答えの4本がすっと納得できます。
最後は確かめの声かけです。「④が4本だとしたら、4と3と5と4で本当に16になるかな」と、出した答えをもう一度全部足して16に戻してみせてください。自分の答えが正しいか自分で確かめる習慣は、選択肢の5や6につられないための一番の予防になります。うまくできたときは「全部を見て、足りない分をちゃんと見つけられたね」と、結果ではなく考え方をほめてあげると、四分割や5グループへのステップアップにも前向きに取り組めます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 10以上の数の合成・複数項の加減算
- 教え方のコツ: 「4と3と5で12。16にするには?」と段階的に計算させましょう
- ステップアップ: 全体18〜20の4分割、5グループに増やす問題へ