系列「つぎに くるのは なにかな?」
もんだい
あいている ところに はいるのは どれかな?
こたえ
あおい さんかく
かいせつ(おうちのかたへ)
「○→△→□」の3つが繰り返されるパターンです。7番目が○なので、8番目は△になります。系列問題は、規則性を見つける力を測る代表的な出題です。
出題背景と育つ力
系列の問題は、小学校受験の推理分野でもっとも出題頻度が高いジャンルのひとつです。慶應義塾幼稚舎・早稲田実業学校初等部・雙葉小学校など、思考力を重視する伝統校では、形や色、向きの違いを組み合わせた系列がくり返し問われてきました。今回の「○→△→□」が繰り返されるパターンは、3つの要素が回転しながら並ぶ基礎形で、ここがしっかりできると、より複雑な4要素・色違い・向き違いの系列にも進めます。
この問題で育つのは、目の前の並びを「ひとかたまり」として見る抽象化の力と、そのかたまりが何回くり返されているかを把握する数の感覚です。3〜4歳は1つずつ目で追ってしまう段階ですが、5〜6歳になると「○・△・□で1セット」と区切って見られるようになり、「次に来るのは△」と先を読めるようになります。これは算数の規則性、ひいてはプログラミング的思考の土台にもなる力です。
よくあるつまずき
系列の問題で子どもが間違えやすいパターンは3つあります。
ひとつめは、「直前の形を見て答える」つまずきです。空欄の前の○だけを見て、「○の次だから△? いや、○?」と迷ってしまうタイプ。系列はかたまりの繰り返しだと理解できておらず、隣どうしの関係でしか考えていない状態です。「どこからどこまでがセットなの?」という問いかけがないまま解いてしまうと、こうした答えに傾きます。
ふたつめは、繰り返しの長さを誤って数えるケースです。今回は3つで1セットですが、「2つで1セット」と勘違いしてしまうと、「○と△の繰り返し」と読み違えて間違えます。最初のセットを指でなぞって確認する習慣が育っていない子に多く見られます。
みっつめは、色と形のうち片方だけに注目してしまうつまずきです。今回は「赤い○・青い△・緑の□」と色も対応していますが、形だけを追って色を無視すると、答えが合っていても根拠があいまいになります。色と形の両方を確認する声かけが大切です。
家庭での声かけ例
系列は、目で追うだけでなく、声に出してリズムにすると一気に分かりやすくなります。具体的な声かけを紹介します。
最初に問題を見せたら、左から指でなぞりながら一緒に「まる、さんかく、しかく、まる、さんかく、しかく、まる、?」と声に出して読みます。お子さんと交互に読むと、繰り返しのリズムが体に入ります。次に「どこからどこまでが、ひとセットになってる?」と聞いて、最初の3つを指で囲むようにジェスチャーします。「まる・さんかく・しかく、で1かたまりだね」と確認します。
そのあと、「じゃあ次のかたまりはどこから始まる?」「3つめのかたまりはどう続く?」と、セット単位で見る習慣をつけます。「いま空いているところは、かたまりの何番目?」と聞くと、「1番目が○、2番目が△、だから△だ」と論理的に答えにたどりつけます。
おうち遊びでも練習できます。色積み木やブロックを「赤・青・黄・赤・青・黄・赤・?」と並べて「次は何色?」と当てっこにします。色だけ、形だけ、両方、と少しずつ難しくしていけば、本番の複雑な系列にもスムーズに対応できるようになります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: パターン認識力・論理的思考力
- 教え方のコツ: 「どこが繰り返しになっているか」を声に出して一緒に確認しましょう
- ステップアップ: 色と形の2つの要素を組み合わせたパターンへ