同図形発見「同じ家を見つけよう」
もんだい
おなじ いえを、したの 5つの なかから ぜんぶ えらんでね。
こたえ
えんとつが みぎ・ドアが ひだり・まどあり の いえ(2つ)
かいせつ(おうちのかたへ)
この問題では、絵の細かい部分を正確に観察する力(同図形発見)を確認します。
お手本: えんとつ右・ドア左・まどあり
- えんとつが左・ドアが右 の家 → お手本と左右が逆の鏡像
- まどがない 家 → パーツが欠落
- ドアが右 の家 → お手本と左右が逆
正解は えんとつが右・ドアが左・まどあり の家 2つ です。
出題背景と育つ力
同図形発見は、小学校受験で長く出題されてきた基本問題のひとつです。慶應義塾幼稚舎・雙葉小学校・聖心女子学院初等科など、多くの伝統校でくり返し問われてきました。一見シンプルですが、絵全体をぼんやり見るのではなく、屋根のかたち、えんとつの位置、ドアの位置、まどの有無、というように要素を分けて確かめていく観察の習慣がないと、なかなか正しく選べません。
この問題で育つのは、絵を構成要素に分解して比較する力、いわゆる分析的な観察力です。試験本番では、似ている絵が並んでいて差がごく小さいことも多く、「なんとなく似ているから正解」では足元をすくわれます。3〜6歳の子どもは「全体の印象」で判断しがちなので、4歳ごろから少しずつ「部分に分けて見る」習慣をつけておくと、図形だけでなく、絵の記憶や行動観察などの分野にも好影響を与えます。
よくあるつまずき
この問題で間違えやすいパターンは大きく3つあります。
ひとつめは、左右の見落としです。同じ家の鏡像(えんとつとドアが逆)を「同じ」と判断してしまう子はとても多く、年中さんから年長さんの前半によく見られます。これは、左右の概念がまだ体に染みついていない時期に起きやすいので、日常の中で「右手はどっち?」「お風呂の蛇口は右?左?」と確認する遊びを増やしておくと改善します。
ふたつめは、まどやドアなど一部のパーツの有無を見落とすミスです。絵の輪郭(屋根とえんとつ)にばかり注目して、内側のディテールを見ていないことが原因です。
みっつめは、いっこ正解を見つけた時点で安心して、もうひとつあるかを確かめないケースです。今回の問題のように「ぜんぶ えらぶ」と書いてある時は、必ず最後まで全部の絵を見比べる習慣をつけましょう。
家庭での声かけ例
この問題は、「順番に部分を見ていく」習慣を作るのに最適です。次のような声かけで一緒に解いてみてください。
最初に、お手本の家を指さしながら「お手本のえんとつは、右と左、どっち?」と聞きます。お子さんが「右」と答えたら、「じゃあ、選びたい家もえんとつが右になっているか確かめようね」と続け、5つの家のえんとつを順番に指さしてもらいます。
次に「お手本のドアはどっち?」、「お手本のまどはあるかな? 何個ある?」と要素を一つずつ確認します。1要素ずつ確かめるたびに、合わないものに×をつけていく方法が効果的です。
最後に、残った候補を比べて「同じものはぜんぶでいくつあった?」と聞きます。「ぜんぶ えらぶ」と書いてある問題では、見つかった数を必ず親子で確認する声かけが大事です。「ひとつ見つけたから終わり」を防ぐ習慣が、本番のケアレスミスを大きく減らします。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 細部観察力・同図形発見・要素分解の比較
- 教え方のコツ: 「えんとつはどっち?」「ドアはどこ?」「まどはあるかな?」と部分ごとに順番で確認させる
- ステップアップ: 違いが3か所以上ある問題や、形が複雑なものに挑戦しましょう