同図形発見「ちがう いえは どれ?」
もんだい
ちがう いえを、したの 6つの なかから ぜんぶ えらんでね。
この問題の図: お手本と違う家を探す否定問題です。全選択肢を確認する全探索力と逆転の発想を鍛えます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
お手本と違う家は4つ:
- えんとつが ひだり の家
- ドアが みぎ の家
- まどが ない 家
- まどが みぎ の家
かいせつ(おうちのかたへ)
「同じものを探す」ではなく「違うものを探す」という逆転の発想が求められるチャレンジ問題です。さらに正解が4つあるため、全選択肢を漏れなく確認する全探索力も必要です。
お手本: えんとつ右・ドア左・まど左
- 全て一致する家 → お手本と同じ(不正解)
- えんとつが左 の家 → 違う(正解)
- ドアが右 の家 → 違う(正解)
- まどがない 家 → 違う(正解)
- まどが右 の家 → 違う(正解)
zukei-001(同じものを探す)と対になる問題です。同じ家の構造でも「逆の質問」で認知的負荷が大きく変わります。
出題背景と育つ力
同図形発見は、小学校受験の図形分野でいちばん土台になる出題タイプです。お手本とまったく同じ絵を選ぶ形が基本ですが、この問題のように「ちがう いえを ぜんぶ えらぶ」という否定のかたちで問われることもよくあります。試験本番でも「同じものに丸」「違うものにバツ」と指示が途中で切り替わることがあり、指示を最後まで聞き取って正しく動く力が試されます。
この問題で育つのは、まず細かいところまで見比べる観察力です。お手本の家はえんとつが右、ドアが左、まどが左側についています。この三つの特ちょうを頭にとめて、六軒の家を一軒ずつ照らし合わせていきます。次に育つのが、答えが四つもあるなかで一つも取りこぼさずに全部を確かめる全探索の力です。「一つ見つけたら終わり」ではなく、最後の家まで見きる粘り強さが必要になります。そして「同じを探す」のではなく「同じ以外をすべて選ぶ」という逆転の発想も、この問題ならではの考える力です。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、違う家を一つ見つけた時点で安心して手を止めてしまうことです。たとえばえんとつが左の家を見つけて「できた」と思い、ドアが右の家やまどがない家、まどが右の家を見落としてしまいます。この問題の答えは四つあるので、一つだけ選んで終わると三つも取りこぼします。年中から年長の前半のお子さんは「見つけたら満足する」傾向が強く、最後まで探しきる習慣はこれから育っていく段階なので、ここでつまずくのはごく自然なことです。
次に多いのが、否定の指示が反転してしまうつまずきです。「ちがう家」と言われているのに、いつもの「同じ家を探す」問題のクセでお手本とそっくりな家を選んでしまうのです。これは指示を聞きまちがえたのではなく、慣れた解き方に引っぱられて起こります。お手本と一致する家が二軒まじっているので、そこを選んでしまっていたら反転が起きているサインです。
もう一つは、見るところがあいまいで比べ方が定まらないつまずきです。えんとつ・ドア・まどという三つのポイントを決めずになんとなく眺めると、まどが右にずれている家のような小さな違いを見のがしてしまいます。とくにまどは「あるかないか」と「左か右か」の二段階で見る必要があり、片方しかチェックしないとまどがない家か、まどが右の家のどちらかを取りこぼしやすくなります。
家庭での声かけ例
まずはお手本の家を指でさしながら、「この家はえんとつが右、ドアが左、まどは左側だね」と三つの特ちょうを声に出して一緒に確認してあげてください。お子さん自身の口で「えんとつ右、ドア左、まど左」と言えるようになると、頭のなかにお手本がしっかり残り、見比べる土台ができます。この三つを合言葉のようにしておくのがコツです。
次に、六軒を一軒ずつ順番に指さしながら「この家はえんとつ右かな、まどは左かな」と一カ所ずつ照らし合わせていきます。一つでもお手本と違うところが見つかったら、その家に丸をつけて「これは違う家だね」と確認します。大事なのは、一つ見つけても「ほかにもまだあるかもしれないよ、最後のお家まで見てみようね」と声をかけて、六軒全部を見終えるまで止めないことです。終わったあとに「いくつ見つかった」と数えさせると、四つあることに自分で気づけます。
おうちで遊びとして練習するなら、積み木やぬいぐるみを並べて一つだけ向きや色を変え、「さっきと違うのはどれ」と当てっこするのもおすすめです。逆に「同じはどれ」「違うのを全部」と質問をわざと切り替えてあげると、指示を最後まで聞いて動く力が自然と育ちます。間違えても「よく見ているね、もう一回まどを見てみようか」と、見るところを一緒にしぼってあげると、お子さんは安心してもう一度挑戦できます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 逆転思考力・全探索力・細部観察力
- 教え方のコツ: 「同じ」を見つけてから「それ以外は全部違う」と考えるやり方を教えましょう
- ステップアップ: 回転・反転した図形を含む否定問題へ