同図形発見「おなじ ほしは どれかな?」
もんだい
おなじ ほしは どれかな?
この問題の図: 星の形・色・塗り方の3つの属性を同時に比較して、お手本と同じ星を選ぶ問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
4番(赤い塗りつぶし星)
かいせつ(おうちのかたへ)
形・色・塗り方の3つを同時に確かめる問題です。
- 1番 → 青い星(色が違う)
- 2番 → 赤い星の輪郭だけ(塗りつぶされていない)
- 3番 → 赤い丸(形が違う)
- 4番 → 赤い塗りつぶし星(正解)
「色はあってる?」「形はあってる?」「なかまでぬってある?」と順番に確認させましょう。
出題背景と育つ力
同図形発見は、小学校受験で最も基礎的でありながら奥の深い図形分野のひとつです。この問題のように、お手本の星と見比べて「色」「形」「塗り方」という三つの属性が完全に一致する一つを選ばせる出題は、観察力と注意の持続力をはかる入り口としてよく使われます。本番の試験では、一つの属性だけがわずかに違う選択肢をあえて並べることで、お子さまが本当にすみずみまで見ているかを確かめます。この問題でも、青い星は色だけ、輪郭だけの星は塗り方だけ、赤い丸は形だけが違っていて、どれも一見すると正解に近いつくりになっています。
ここで育つのは、見た目の印象でぱっと決めるのではなく、いくつもの手がかりを一つずつ照らし合わせて確かめる力です。色が合っていても形が違えば違うもの、形が合っていても塗りが違えば違うものという判断は、後の重ね図形や回転図形、さらには文字や数の正確な読み取りにもつながっていきます。三つの属性を同時に頭の中で保ちながら比べる経験は、年長さんにとってちょうどよい負荷の思考トレーニングになります。
よくあるつまずき
この問題で一番多いつまずきは、星の形だけを見て「星があった、これだ」と早とちりしてしまうことです。お手本が星なので、選択肢の中の星を見つけた瞬間に安心してしまい、青い星や輪郭だけの星を選んでしまうお子さまがよくいます。形という一番目立つ手がかりに気を取られて、色や塗り方の確認まで意識が回らないのです。年中から年長の時期は、複数の情報を同時に保ちながら順番に確かめることがまだ難しく、最初に目に入った特徴だけで決めてしまいがちな発達段階にあります。
次に多いのが、塗り方の違いの見落としです。二番の赤い星は、色も形もお手本と同じで、中が塗られていない点だけが違います。色と形が合っていると、それだけで「同じ」と感じてしまい、塗りつぶしの有無という細かな差に気づけないことがあります。輪郭線という共通点が強いぶん、内側の違いが見えにくくなるのです。
逆に、丸を選んでしまうお子さまもいます。三番は色も塗り方もお手本と同じ赤い塗りつぶしですから、色と塗りだけを先に確認すると、形が星でないことを忘れて選んでしまうのです。どの間違いも、三つのうち二つは合っているために起こります。一つでも違えば「同じではない」という考え方が、まだしっかり身についていないことが原因です。
家庭での声かけ例
まずはお手本の星を指でさしながら、「この星はどんな星かな。色は赤、形は星、中はぜんぶ塗ってあるね」と、三つの特徴を声に出して一緒に確認してあげてください。お手本そのものを言葉にしておくと、選択肢を見るときの「ものさし」がお子さまの中にできあがります。いきなり選ばせるのではなく、見比べる基準を先に固めるのがこの問題のコツです。
選ぶときは、一番から順番に指でさしながら「色はあってる?」「形はあってる?」「中はぬってある?」と三つの質問を毎回くり返してあげましょう。一番の青い星なら「形は星だけど、色がちがうね」、二番なら「色も形もいっしょ。でも中がぬってないね」、三番なら「色も塗りもいっしょ。でも形が丸だね」と、どこが違うのかをお子さま自身の口で言わせるのが効果的です。一つでも違ったら、その時点で「これはちがうね」と次へ進む練習をすると、最後まで気をぬかない習慣がついていきます。
正解の四番にたどり着いたら、「色も、形も、中の塗り方も、ぜんぶお手本といっしょだね」と三つそろっていることを一緒に確かめて、しっかりほめてあげてください。間違えたときも、「よく星を見つけられたね。じゃあ色はどうかな」と、できているところを認めてから一緒に見直すと、お子さまは安心して観察を続けられます。慣れてきたら、お母さまお父さまがわざと「これでいい?」と違う星を指して、お子さまに違いを説明してもらうと、見る力がぐんと伸びていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 複数属性の同時比較(形・色・塗り)
- 教え方のコツ: 属性を一つずつ声に出しながらチェックする習慣をつけましょう
- ステップアップ: 大きさも加えた4属性比較や、5択の問題へ