同図形発見「おなじ かたちの くみは?」
もんだい
おなじ ものは どれかな?
この問題の図: 色と形を同時に見比べて、お手本と同じ図形を選ぶ問題です。2つの属性を同時に判断します。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
あかい ひしがた(ぬりつぶし)
かいせつ(おうちのかたへ)
形と色の2つの属性を同時に比較する問題です。
- 青いひし形 → 形は同じだが色が違う
- 赤い四角形 → 色は同じだが形が違う
- 赤いひし形(ぬりつぶし) → 正解
- 赤い三角形 → 色は同じだが形が違う
- 赤いひし形(ぬりなし) → 中が塗られていない
出題背景と育つ力
この問題は、お手本の赤いひし形(中までしっかり塗りつぶしたもの)とまったく同じものを、5つの選択肢から1つだけ選ぶ、同図形発見というタイプです。小学校受験のこの課題では、色や形、塗り方をわざと少しずつ変えた「そっくりさん」を並べて出してきます。この問題でも、青いひし形は形だけ合っていて色が違う、赤い四角形と赤い三角形は色だけ合っていて形が違う、赤いひし形のぬりなしは形も色も合っているのに中の塗り方だけが違う、というように、一つの観点だけを見ているとどれかに引っかかってしまう作りになっています。正解にたどり着くには、形・色・中の塗りという3つの手がかりすべてがお手本と一致していることを確かめる必要があります。
ここで育つのは、複数の手がかりを同時に頭に置きながら見比べる力です。「ひし形かどうか」だけ、あるいは「赤いかどうか」だけで飛びつかず、いくつもの条件を並べて一つずつ照らし合わせていく姿勢が身についていきます。難易度はふつう(年長の標準)で、最後の一つまで決めつけずに確認しきる注意深さを、この一問を通してゆっくり養っていける問題です。
よくあるつまずき
一番多いつまずきは、最初に目に入った手がかりだけで決めてしまうことです。お手本が赤いので「赤いもの」を探し始めて赤い四角形や赤い三角形に丸をつけてしまう、あるいは「ひし形」という形にだけ注目して青いひし形を選んでしまう、というパターンです。年中から年長のお子さんは、二つ以上の条件を同時に保ちながら見比べるのがまだ難しく、片方を確認している間にもう片方を忘れてしまいがちです。これは不注意ではなく、この年齢の自然な発達の段階ですので、おおらかに受け止めてあげてください。
もう一つ間違えやすいのが、赤いひし形のぬりなしです。形も色もお手本とそろっているので、ぱっと見では正解そっくりに見えます。中が塗られているのか線だけなのかという塗り方の違いは、形や色に比べて見落とされやすい細かな観点です。お子さんが自信たっぷりにこのぬりなしを選んだときは、形と色という二つの手がかりまではきちんと見られている証拠でもあるので、まずはそこを認めてあげてください。
また、選択肢が5つと多いので、最後まで見ないうちに途中で「これだ」と決めてしまうこともあります。残りを見ないまま手を止めると、より良い答えを見逃してしまいます。すべての選択肢をひととおり見てから決める、という見方そのものがまだ育っていないことが、これらのつまずきの根っこにあります。
家庭での声かけ例
まずはお手本を一緒にじっくり眺めて、「これはどんな形かな」「何色かな」「中は塗ってある、それともふちだけかな」と、お子さん自身の言葉でお手本の特徴を3つ口に出してもらいましょう。声に出すことで、探すときの手がかりが頭の中に残りやすくなります。お手本は「赤い・ひし形・中まで塗ってある」の3点セットだ、と親子で確認してから選択肢に進むのがおすすめです。
選択肢を見るときは、青いひし形には「形は同じだね、でも色はどうかな」、赤い三角形には「色は合ってるね、でもこれはひし形かな」、ぬりなしのひし形には「形も色もそっくり、でも中はどうなってる?」と、その選択肢のどこが違うのかにねらいを定めて声をかけてあげてください。お子さん自身が「色が違う」「形が違う」と気づいて一つずつ消していけると、確認の手応えが残ります。一つでも違えば消す、という消し方を繰り返すうちに、見る順番が自然と習慣になっていきます。
正解の赤いぬりつぶしのひし形を選べたら、「形も色も中の塗りも、ぜんぶお手本と同じだね」と、なぜ正解なのかを言葉で締めくくってあげてください。間違えたときも「おしい、ここだけ違ったね」と違いを一緒に見つけるだけで十分です。慣れてきたら、お手本を数秒だけ見せてから手で隠し、覚えたまま選ばせると、記憶しながら見比べる難しさが加わってよい練習になります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 複数属性の同時比較力
- 教え方のコツ: 「形は合ってる?」「色は?」「中は塗ってある?」と1つずつ確認させましょう
- ステップアップ: 大きさも加えた3属性比較問題へ