計数「どちらが おおい?」
もんだい
どちらが おおいかな?
この問題の図: 10以上の数を正確に数えて比べる問題です。パッと見で判断できない数の比較に挑戦します。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
てんとうむし(11ぴき)のほうが おおい
かいせつ(おうちのかたへ)
10以上の数を正確に数える力が問われます。パッと見ただけでは判断できないため、1つずつ確実に数える力が必要です。
出題背景と育つ力
小学校受験の「計数」では、絵に描かれたものを正確に数えて、どちらが多いか、いくつ多いかを答える力が問われます。この問題のように、ちょうのグループとてんとうむしのグループが入りまじって並んでいて、一目では「11匹のほうが多い」と判断できない場面が、実際の入試でもよく出されます。ちょうが9匹、てんとうむしが11匹という10前後のきわどい差にしているのは、当てずっぽうでは正解できず、最後まで丁寧に数えきった子だけが正しく答えられるようにするためです。
この問題で育つのは、ただ数を言えることではなく、一つひとつのものと数字をきちんと一対一で対応させながら最後まで数えきる力です。9と11のように見た目の面積や広がりが近い数どうしを比べることで、「散らばり方ではなく実際の個数で大小は決まる」という数の本質的な理解にもつながります。これは入学後の算数で、たし算・ひき算や「いくつといくつ」へ進むための土台になる、とても大切な力です。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、数え漏れと二度数えです。ちょうとてんとうむしが混ざって並んでいるため、目で追っているうちに同じものをもう一度数えてしまったり、はしのほうの一匹を飛ばしてしまったりします。9と11というわずか2匹差の問題では、たった一匹の数え間違いが「ちょうのほうが多い」という逆の答えに直結してしまうのが、この問題の難しさです。
年中から年長の時期は、数を口で唱えること(いち、に、さん…)と、目の前のものを一つずつ指で押さえることのタイミングがまだずれやすい年齢です。口だけ先に「さん、し、ご」と進んでしまい、実際に押さえた数とずれてしまう子が少なくありません。また、ぱっと見て「ちょうのほうが広がっていて多そう」と見た目の印象で答えてしまうのも、この年齢に典型的なつまずきです。今回はてんとうむしのほうがやや密に集まっていることもあり、印象だけで判断すると外しやすくなっています。
さらに、片方は数えられても、もう片方を数え終えるころに最初の数を忘れてしまうこともよくあります。「ちょうは9、てんとうむしは11」と二つの数を覚えておいて比べる、という二段階の作業そのものが、まだ負担になっている段階です。間違えたときは叱らず、どの一匹で数がずれたのかを一緒にたどってあげると、原因が見えてきます。
家庭での声かけ例
まずは「どっちが多そうかな?」と予想を言わせてから始めると、見た目だけで決めず数えて確かめる姿勢が育ちます。そのうえで「ちょうさんから数えてみようか」と一種類ずつ区切ってあげてください。混ざって並んでいるので、同じ仲間を一匹ずつ指でタッチしながら「いち、に、さん…」と声に出させ、数え終えたものに小さくチェックを入れたり、指で押さえたまま動かないようにすると、数え漏れと二度数えをぐっと防げます。
数え終えたら「ちょうは9匹だったね、覚えておいてね」と一度数を確定させてから、てんとうむしを数えます。「てんとうむしは11匹。じゃあ9と11、どっちが大きい数だったかな?」と、最後に二つの数をならべて比べさせてあげてください。声に出して数えることと、数え終わりの数を口に出して確認することが、この問題のいちばんの近道です。
正解できたら、「9と11だと、いくつ多いのかな?」と一歩進めて、二匹分多いことに気づかせてあげると、次の段階である「いくつ多い」の問題にもスムーズにつながります。逆に間違えたときは、「もう一回、今度はちょうさんを指で押さえながら一緒に数えよう」と、責めずにやり直す経験をさせてあげると、自分で数えきる自信が育っていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 正確に数える力・数の大小比較
- 教え方のコツ: 数え漏れがないように、指で1つずつ確実に数える習慣をつけましょう
- ステップアップ: 3つのグループで比較する問題へ進みましょう