ブロックは いくつ?③
もんだい
□の なかの ブロックと おなじ かずの ものを えらびましょう。
この問題の図: 階段形(6個)のブロックを数え、同じ数の形を選ぶ問題です。形が似ていても数が違う選択肢から正しいものを選びます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
6こ(2×3の しかく)
かいせつ(おうちのかたへ)
階段形6個のブロックを数え、選択肢(5個・6個・7個)から同じ数の形を探す問題です。形が違っても数が同じものを見つける「数の不変性」の理解につながります。
出題背景と育つ力
小学校受験の「計数」では、ただ数えるだけでなく、形がバラバラに並んだものや階段のように段差のある並びを、ひとつも数え落とさず・二度数えせずに正確に数える力が問われます。この問題のモデルは、上に1個、まんなかの段に2個、いちばん下に3個という階段の形をしていて、全部で6個です。バラバラに見える形を「いくつ分」という数の感覚でとらえ直すことが、この出題のねらいです。さらにこの問題では、6個のモデルと同じ数のものを、5個・6個(2×3のしかく)・7個という似た選択肢の中から選びます。形は階段としかくでまったく違うのに数だけは同じ、という関係に気づくことがポイントになります。
ここで育つのは、見た目の形やならび方が変わっても、数そのものは変わらないという「数の不変性」の感覚です。階段の6個と、ぎっしりつまった2×3のしかくの6個が同じ数だと納得できることは、これから先のたし算・ひき算や、ばらした積み木を数える立体の問題にもつながる、数の土台となる力です。実際の試験でも、形の違うものを数で結びつける問題は数量分野の定番として出題されます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、モデルの数え落としです。この問題は階段の形で段ごとに個数が1個・2個・3個と違うため、いちばん下の3個の段で「1、2」と急いで進んでしまい、5個と数えてしまう子がよくいます。すると選択肢の5個を正解に選んでしまいます。逆に、段の境目を二度数えして7個と思い込み、7個の選択肢を選んでしまうこともあります。年中から年長の時期は、指で押さえた場所と目で見ている場所がずれやすく、数え終わった部分にもう一度戻ってしまうことが発達上よくあります。
次に多いのが、形につられて選んでしまうパターンです。モデルは階段の形なので、選択肢の中から「数」ではなく「にた形」を探そうとして、つい段差のある形や横長の7個を選んでしまいます。正解は2×3のしかくで、モデルとは見た目がまったく違うため、形で選ぶ子ほど6個のしかくを最初に外してしまいがちです。これは、形と数を別々のものとして切り分けて考える経験がまだ少ないために起こります。
もうひとつは、数え方の順番が一定しないことです。あるときは上から、あるときは下から、と数えるたびに出発点が変わると、同じ形でも数える数が変わってしまい、自分の答えに自信が持てなくなります。「いつも左上から」「いつも下の段から」のように、数える順番のルールを自分の中に持てていないことが原因です。
家庭での声かけ例
まずはモデルの6個を、お子さんと一緒にゆっくり数えるところから始めましょう。「上はいくつ、まんなかはいくつ、下はいくつ」と段ごとに区切って、「1個と2個と3個で、ぜんぶでいくつかな」と声をかけると、数え落としや二度数えが減ります。数えた場所を指でしっかり押さえて、数え終わった段は「ここはもうおしまいね」と確認しながら進めると、戻って数え直してしまうクセを防げます。数えるときの出発点は、毎回いちばん下の段からなど、ひとつに決めてあげると安定します。
次に、選択肢を1個ずつ数えて、モデルの6個と引き合わせます。「これは5個、これは6個、これは7個。同じ6個はどれだったかな」と、形ではなく数で見比べるよう促してください。ここで大切なのが、正解の2×3のしかくがモデルの階段とぜんぜん違う形でも、数は同じ6個だと気づかせる声かけです。「形はちがうのに、数は同じだね。すごい発見だね」とほめてあげると、数の不変性の感覚が自然と育ちます。
慣れてきたら、おはじきやブロックを使って確かめてみましょう。階段の形に6個ならべたものを、お子さんの目の前でくずして2×3のしかくに並べ直し、「数は変わった?」と聞いてみてください。動かしても6個のままだと体で分かると、自信を持って答えられるようになります。間違えても「もう一度、下から数えてみようか」とやり直しを促すだけで十分です。正確に数え切れたこと自体をたっぷりほめてあげてください。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 複雑な形を正確に数える力・数の不変性の理解
- 教え方のコツ: まずモデルの数を数えてから、選択肢を1つずつ数えて比べましょう
- ステップアップ: 積み木を立体的に数える問題へ