とけいは なんじ?③
もんだい
□の じかんを あらわす とけいを えらびましょう。
こたえ
まんなか(7じ15ふん)
かいせつ(おうちのかたへ)
7時15分は、長い針(分針)が「3」を指し、短い針(時針)が「7」をやや過ぎた位置にあります。左の選択肢(7時45分)は分針が「9」を指し、右の選択肢(4時15分)は時針が「4」を指しています。
出題背景と育つ力
小学校受験では、時計の読み取りは「数の感覚」と「生活習慣の自立」をはかる問題として出されます。この問題のように、見本の時計(7時15分)と同じ時刻を指している時計を選ぶ形式は、ペーパー型の入試で定番です。なぜ選択式が多いかというと、年長さんはまだ自分で針を描くのが難しいため、いくつかの中から「同じもの」を見分ける力で時刻理解をはかるからです。この一問では、7時45分や4時15分という、わざと一部だけ似せた時計が並んでいて、針を一本ずつていねいに見比べる注意力が試されます。
ここで育つのは、長い針と短い針という二つの情報を同時に扱う力です。短い針だけ、あるいは長い針だけを見ていては正解にたどり着けません。7時15分なら「短い針は7の少し先、長い針は3」という二つの条件を両方満たす時計をさがす必要があり、二つの手がかりを照合する思考は、後の算数や推理問題にもつながる土台になります。さらに「7時15分」という時刻を起床や登園など毎日の生活と結びつけて考えられるようになると、時間を意識して動く自立の力も自然と育っていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、長い針が「3」を指しているのに「3時」「3分」と読んでしまうことです。長い針(分針)が指す数字は、そのまま分の数ではなく5ずつ数えた数になります。3のところは5・10・15と進んで15分ですが、年中から年長の前半では、文字盤の数字がそのまま見えてしまうため、3を15に置きかえる頭の切りかえがまだ難しい時期です。この問題で左の7時45分を選んでしまう子は、長い針が指す位置の意味をまだつかめていないことが多いです。
次に多いのが、短い針を見落とすパターンです。長い針が15分の位置にあることに気づいて満足し、短い針が7なのか4なのかを確かめずに選んでしまいます。右の選択肢4時15分は、長い針はまったく同じで短い針だけが違うひっかけです。ここを取りちがえる子は、二つの針を一度に見比べる習慣がまだついていないサインです。一方だけで判断せず、もう片方も必ず確認する、という見方を練習するとよい段階です。
もう一つ、短い針が数字と数字のちょうど真ん中あたりにあると迷う子もいます。7時15分の短い針は7をほんの少し過ぎたところにあり、まだ8には遠い位置です。15分くらいでは短い針はあまり動かない、ということが感覚的につかめていないと、「7と8のどっち?」と止まってしまいます。これは時間が進むと短い針が少しずつ動く、という連続したイメージがこれから育っていく途中だからで、正常な発達の範囲です。
家庭での声かけ例
まずは長い針からです。「長い針はどの数字を指しているかな?」と一緒に確かめ、「3だね。長い針の3は、5・10・15で15分なんだよ」と、文字盤を指でなぞりながら5ずつ数えてあげてください。3つの時計を並べて「長い針が15分のところにあるのはどれとどれ?」と聞くと、左の45分が自然に外れて、答えの候補が二つにしぼれます。いきなり正解をさがすのではなく、まちがいを一つずつ消していく見方を体験させてあげるのがコツです。
候補が二つに残ったら、今度は短い針に注目です。「のこった二つ、短い針はどこを指してる?」と声をかけ、「こっちは7の少し先、こっちは4だね。お手本は7時だから、7のそばにあるのはどっち?」と一本ずつ照合させます。長い針で半分、短い針でもう半分、と二段階で確かめる流れを言葉にしてあげると、二つの針を見比べる習慣が身についていきます。
仕上げに、生活の場面とつなげる声かけがおすすめです。「7時15分って、朝ごはんを食べているころかな?」「あと15分でおうちを出る時間だね」など、毎日の出来事と結びつけてあげると、時刻が数字だけでなく実感をともなって覚えられます。本物のおもちゃの時計で針を7時15分に合わせ、お子さんに「ぴったり同じにしてみて」とまねさせるのも、選択式の力を確かなものにする良い練習になります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 15分・45分の時計の読み取り・2つの針の協調理解
- 教え方のコツ: まず分針で「何分か」を確認してから時針で「何時か」を見る順序を教えましょう
- ステップアップ: 5分単位の時刻や日常生活での時計読みの練習へ