はこの りんご(1はこ とりだす)
もんだい
はこが 5つ あります。 1はこに りんごが 2こずつ はいって います。 1はこだけ はこを とりだすと、 のこった はこの りんごは ぜんぶで いくつ ですか?
この問題の図: 1箱にりんご2個入った箱が5つあり、1箱取り出した残りのりんごの数を求める一対多対応+引き算の問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
8(はっ)こ
かいせつ(おうちのかたへ)
1箱2個入りが5箱で全部10個。そのうち❌が付いた1箱(2個)を取りだすので、残りは 5−1=4箱、2×4=8こ となります。
「先に合計して引く」「先に箱を減らして掛ける」どちらでも同じ答えになります。両方の考え方を試して、子どもが納得しやすい方を見つけましょう。
出題背景と育つ力
一対多対応の総仕上げとして、この問題では対応の考え方に引き算が組み合わさります。1箱にりんご2個入りの箱が5つあり、そのうち1箱を取り出したあと、残った箱のりんごの合計を求めます。「2が5つ分」という一対多対応をつかんだうえで、「箱を1つ減らす」という操作を重ねる二段構えの問題です。早稲田実業学校初等部など難関校では、1つの場面に2つの手順が含まれる問題が出され、条件を順に処理する力が見られます。
この問題も解き方が2通りあります。1つは、先に全部数えて2×5=10こから、取り出した1箱分の2こを引いて10−2=8こ。もう1つは、先に箱を5−1=4箱に減らしてから2×4=8こ。どちらでも同じ8こになると気づくことが、この問題のねらいです。育つ力は、複数の手順を正しい順序で処理する段取りの力と、状況に応じて解き方を選ぶ柔軟性です。取り出す箱に❌が付いていることを手がかりに、何を除くのかを図から読み取る観察力も養われます。
よくあるつまずき
一対多対応と引き算が重なるこの問題では、つまずきどころが2つの手順それぞれに生まれます。
ひとつめは、取り出す操作を忘れて全部の10こを答えにしてしまうケースです。2個入り5箱をがんばって10と数えた達成感で、「1箱取り出す」という後半の条件が抜け落ちます。選択肢の10はまさにこの引き算忘れを狙った引っかけです。「取り出したあとの残りだよ」と問いを読み返させましょう。
ふたつめは、りんごの数ではなく箱の数を引いてしまうケースです。10こから箱1つ分の「1」を引いて9と考えたり、取り出すのが1箱なので中身も1こと思い込んだりします。取り出す1箱にはりんごが2こ入っている、だから引くのは2、という対応をていねいに確かめてください。選択肢の6は、うっかり2箱分を取り出したと勘違いしたときに出やすい数です。どこで箱を数えまちがえたかを一緒にたどりましょう。
家庭での声かけ例
箱とりんごの問題は、卵パックやお菓子の箱を使うと実感をもって練習できます。
2個ずつ入る仕切りのある容器を5つ用意し、「1つの箱にりんご(またはボール)を2こずつ入れてね」と頼みます。全部入れたら「ぜんぶで何こ?」と聞き、10こを確かめます。次に1箱を手前に取り出して、「この箱をどけたら、のこりは何こ?」と問いかけましょう。子どもが実際に箱をどけて数え直せば、10から2を引く意味が体で分かります。
慣れてきたら、「先に箱をどけてから数えてみよう。のこった箱はいくつ? その中のりんごは?」と、もう1つの解き方も試させてください。「さっきと同じ8こになったね」と確かめると、順番を変えても答えが同じになる面白さが伝わります。
まちがえたときは、「ぜんぶで何こだった? どけたのは何こ?」と手順を1つずつ区切って問い直します。2つの操作を分けて確認する習慣がつくと、条件が増える問題にも落ち着いて取り組めるようになります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 一対多対応と引き算の組み合わせ、複数の解き方を選ぶ柔軟性
- 教え方のコツ: 「ぜんぶで何個?」「とりだしたのは何個?」と順を追って確認
- ステップアップ: 2はこ取りだす/追加で配るなど条件を変える問題へ