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記憶 やさしい ① 無料

お話の記憶「ねこさんの あさ」

おうちの方がお話を読み聞かせてください。読み聞かせは1回のみ。お子さまにメモは取らせず、耳だけで聞く練習をしましょう。

おはなし(読み聞かせ)

ねこさんは あさ ミルクを のみました。

そのあと おにわに でて、きいろい ちょうちょを みつけました。

しつもん

1. ねこさんは あさ なにを のみましたか?

🥛 ミルク 🍵 おちゃ 💧 みず 🧃 ジュース

2. ちょうちょは なにいろでしたか?

🟡 きいろ 🔴 あか 🔵 あお しろ

こたえ

  1. ミルク
  2. きいろ

かいせつ(おうちのかたへ)

やさしい難易度の「お話の記憶」です。2文・2問のシンプルな構成で、はじめて記憶問題に取り組むお子さまでも「ひとつだけ覚える」練習になります。

ポイント

  • 「なにを」「なにいろ」という具体的な情報を1つずつ聞き取る
  • お話が短いので、1回の読み聞かせで十分に答えられる
  • ミルク・きいろ という生活で馴染みのあることばを答えに選んでいます

慣れてきたら、ふつう難易度(登場人物や数字が増える長めのお話)に進みましょう。

出題背景と育つ力

お話の記憶は、小学校受験で長く出題され続けている代表的な分野です。先生がお話を一度だけ読み上げ、そのあとで「なにを のみましたか」「なにいろでしたか」といった質問に絵を選んで答える、という形で出されます。この「ねこさんの あさ」は、ミルクを飲んで庭で黄色いちょうちょを見つける、というたった2文のお話です。短いぶん、お子さまが「耳で聞いて、頭の中に残す」という記憶のいちばん基礎の動きを体験できる入り口になっています。

この問題で育つのは、聞いたことを最後まで集中して受け取る傾聴力と、聞いた内容を質問されるまで保っておく短期記憶です。さらに、ミルクという飲み物の名前や、きいろという色の名前を絵と結びつけて選ぶことで、ことばと身近なものを対応させる力も一緒に働きます。やさしい難易度のうちに「一度で聞き取って覚える」という受け答えのリズムに慣れておくと、登場人物や数が増える長いお話に進んだときにも落ち着いて取り組めるようになります。

よくあるつまずき

いちばん多いのは、お話を聞いている途中で気がそれてしまい、肝心の「ミルク」や「きいろ」という言葉が頭に残らないつまずきです。年中から年長の時期は、まだ自分で「ここが大事だぞ」と注意を向ける力が育っている最中です。短いお話でも、最初の「ミルクをのみました」に気をとられているうちに、次の「きいろいちょうちょ」が抜けてしまう、ということが起こりやすいのです。とくに2問目の色は、お話の後半に一度しか出てこないので忘れやすい情報です。

もうひとつは、お話の内容ではなく自分の好みや経験で答えてしまうパターンです。たとえば「ねこは何を飲んだ?」と聞かれて、お話ではミルクなのに、ふだんおうちで見かけるお茶やジュースを選んでしまうことがあります。色についても、自分の好きな色を答えてしまうことがあります。これは記憶ができていないというより、聞いた事実と自分の知っていることを切り分ける練習がこれからの段階だからです。

選択肢の絵を見て迷うこともあります。今回は飲み物が4つ、色が4つ並んでいて、どれも知っているものばかりなので、かえって「どれだっけ」と揺れてしまうお子さまもいます。お話を覚えていても、いざ絵を前にすると自信がなくなって指が止まる。こうしたときは記憶そのものより、思い出したことを「これだ」と決める後押しが必要なサインです。

家庭での声かけ例

読み始める前に、ひと声かけて聞く姿勢をつくってあげてください。「これから ねこさんの あさの おはなしを するよ。いちどだけ よむから、みみで よく きいてね」と伝えると、お子さまの中で「集中して聞く時間」のスイッチが入ります。読むときは、ふだんの会話より少しゆっくり、「ミルクを のみました」「きいろい ちょうちょ」のところを心もち大きめの声にしてあげると、大事な言葉が耳に残りやすくなります。

読み終えたらすぐに質問へ進みます。もし答えに詰まったら、責めずに「ねこさんは あさ おきて、なにを のんだかな?」とお話の場面をそっと思い出させてあげてください。それでも難しければ、もう一度だけ読んであげて構いません。大切なのは正解を急ぐことより、「お話を思い出そうとする」その時間を一緒に楽しむことです。正解できたら「よく きいて おぼえられたね」と、覚えられたこと自体をしっかりほめてあげましょう。

慣れてきたら、答え合わせのあとに「ねこさんは おにわで なにを みつけたんだっけ?」と、質問になかったところも聞いてみてください。お話全体を絵のように思い浮かべる練習になり、次のふつう難易度の長いお話にもつながります。日々の読み聞かせのあとに「いま いちばん すきだったところ どこ?」と一言添える習慣も、聞いて覚える力をやさしく伸ばしてくれます。

れんしゅうのポイント

  • 身につく力: 傾聴力・短期記憶・色の知識
  • 教え方のコツ: 読む前に「これから ねこさんの おはなしを するよ。しずかに きいてね」と声かけを。読み終わったらすぐに質問へ
  • ステップアップ: 2問正解できたら、3〜4問の「ふつう」難易度へ