マス目模写「おてほんと おなじ もようは どれ?(かいだん編)」
もんだい
おてほんと おなじ マスの もようは どれかな?
この問題の図: 5×5マス目に塗られた非対称な階段模様10マスのお手本と同じものを4択から選ぶ難問。90度回転・鏡像・1マス入替を見抜く力を育てます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
ひだりうえ(ひだりうえから みぎしたへ おりていく かいだんがた、10マス)
かいせつ(おうちのかたへ)
非対称な階段模様10マスの模写です。間違いには「左右反転(右上から左下へ下る階段)」「90度回転に近い別配置」「1マスだけ右端にズレ」が含まれます。非対称な形は鏡像と本物の区別が難しく、左右どちらに開始点があるかの確認が必須です。難関校で頻出する複雑な模写の準備運動になります。
出題背景と育つ力
マス目模写は、お手本の方眼に塗られた形を見て、同じ模様を選んだり書き写したりする課題です。この問題のように複数の選択肢から正解を一つ選ぶ形式は、難関校を中心によく出題されます。今回のお手本は五マス四方の中に十マスが塗られ、左上から右下へ向かって階段のように下りていく非対称な形です。左右が同じではない形を扱うことで、ただ形を眺めるのではなく、どの方向に・どこから始まっているかまで意識して見る力が問われます。
この課題で育つのは、形の全体像と細かな部分を同時にとらえる観察力です。階段がどちらに開いているか、塗られたマスがどこまで続いているかを正確に追うには、目で見た情報を頭の中で整理し、お手本と一つずつ照らし合わせる集中力が必要になります。これは小学校に入ってからの書き写しや作図、漢字の形を正しく覚える力にもつながる、土台となる見る力です。チャレンジ難度のこの問題は、その力をひと段上に引き上げる練習になります。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、左右が反転した選択肢を選んでしまうことです。正解は左上から右下へ下りていく階段ですが、間違いの中には右上から左下へ下りていく、ちょうど鏡に映したような形が入っています。階段という大きな印象だけで判断すると、向きの違いに気づかないまま選んでしまいます。年長さんはまだ左右の区別が完全には定着していない時期なので、左右が逆の形を同じものと感じやすいことを知っておいてあげてください。
次に多いのが、向きを少し回したような別の配置や、右端の一マスだけがずれた選択肢にだまされてしまうことです。これらは一見すると正解にとてもよく似ていて、塗られているマスの数も同じです。全体の雰囲気が合っていると安心してしまい、はじまりの位置や端っこの一マスまで確かめきれずに手が止まってしまうお子さまが多くいます。十マスという数の多さも、最後まで集中を保つことを難しくしています。
こうした間違いの背景には、形を一つのかたまりとしてざっくり見てしまう発達段階特有の見方があります。部分に分けて順番に確かめるという見方は、練習を重ねて少しずつ身についていくものです。間違えたときは叱るのではなく、どこが違ったかを一緒に指でなぞって確かめると、次に見るべきポイントが自然と分かるようになっていきます。
家庭での声かけ例
まずは向きを決めるところから始めます。「いちばん左上の、ぽつんと塗ってあるマスはどこかな」とお手本の出発点を指でさしてもらい、そこから「右へ、下へ、また右へ、下へ」と階段を下りる動きを声に出しながら一緒になぞってみてください。動きを言葉と指でたどると、左上から右下へ下りていくという正解の形がお子さまの中にしっかり残ります。この出発点と進む向きさえつかめれば、左右が逆の選択肢はすぐにおかしいと気づけるようになります。
選択肢を見比べるときは、いきなり全部を見るのではなく、一つずつ「これはどっちから下りているかな」と向きだけを先に確かめると整理しやすくなります。向きが合っているものだけを残してから、今度は「右の端っこのマス、お手本とぴったり同じ場所かな」と細かい部分を比べます。この問題には右端が一マスだけずれた選択肢があるので、最後は端っこを指でつき合わせて確認する習慣をつけてあげると、ひっかけに強くなります。
正解を選べたら、「左上から始まって、ちゃんと右下まで下りていったね」と、どこを見て決めたのかを言葉にして一緒に振り返ってください。できた理由をはっきりさせてあげると、自信になりますし、次に似た問題が出たときに同じ手順を自分で思い出せるようになります。慣れてきたら、実際に方眼紙へお手本の形を書き写してみるのもおすすめです。自分の手で塗ることで、見るだけでは気づきにくかった一マスのずれにも自然と目が向くようになります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 非対称図形の向きと細部のズレを同時に判別する高度な観察力
- 教え方のコツ: 「いちばん左上のマスはどこ?」をまず確認し、向きを決定
- ステップアップ: 6×6や7×7の複雑な配置で模写の難度を上げる