マス目模写「おてほんと おなじ もようは どれ?(プラス型編)」
もんだい
おてほんと おなじ マスの もようは どれかな?
この問題の図: 4×4マス目に塗られたプラス型(十字)のお手本と同じものを4択から選ぶ問題。中心位置とマス数の両方を確認する力を育てます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
ひだりうえ(たて4マスと よこ4マスが まじわる プラスがた、ぬりつぶし7マス)
かいせつ(おうちのかたへ)
4×4マス目に縦4+横4が交差するプラス型(合計7マス)の模写問題です。間違いには「横線が下に1段ズレた(マス数も減)」「X字に変形」「縦の一番下マスが欠けて6マスになっている」が含まれます。形だけでなく塗りつぶされたマスの「総数」を数える習慣も意識します。
出題背景と育つ力
マス目模写は、小学校受験の図形分野で定番の出題です。この問題のように4×4のマス目に描かれたプラス型(十字)のお手本を見て、まったく同じものを4つの選択肢から選びます。学校によっては「お手本どおりに自分でマスを塗りなさい」という書き写し形式でも出され、いずれも見たものを正確にとらえて再現する力を見ています。プラス型は縦の線と横の線が中心で交わるシンプルな形ですが、だからこそ「交わる場所はどこか」「縦と横はそれぞれ何マスか」をきちんと見ていないと、似て非なる形と区別がつきません。
この問題で育つのは、形の全体像をつかむ目と、細かい部分を一つずつ確かめる目の両方です。今回の正解は縦4マスと横4マスが交わる合計7マスのプラス型ですが、お子さまがこれを選ぶには、まず「十字の形だ」と大づかみにとらえ、次に「縦は上から下までいっぱい、横も端から端まで、交わるところはどこ」と細部を照合する必要があります。この大きく見る力と細かく見る力を行き来する習慣は、後の点図形や図形の構成、さらには文字を正しく書き写す力の土台にもなっていきます。
よくあるつまずき
この問題でいちばん間違えやすいのが、ぱっと見て「十字だからこれ」と形の名前だけで選んでしまうパターンです。選択肢には、横線が一段下にずれてマスの数も減ったものや、縦の一番下のマスが欠けて合計6マスになったものが混ざっています。これらはどれも十字に見えるので、線がどこを通っているか、塗られたマスが全部で何マスかまで確かめないと正解とは区別できません。年中から年長のお子さまは、形の輪郭の印象を先につかむ発達段階にあり、一マス分のズレや一マス分の欠けを見落としやすいのは自然なことです。
次に多いのが、縦と横が交わる中心の位置をとらえ間違えるつまずきです。横線が下にずれた選択肢は、十字の交差点が本来より下にあります。中心がどこにあるかを意識せずに見ていると、この違いに気づけません。お子さまが迷っているときは、中心のマスがどこかをいっしょに指でさして確かめると、ズレが見えやすくなります。
もう一つ、X字(ななめの十字)に変形した選択肢にひっかかることもあります。プラス型はまっすぐ縦とまっすぐ横でできていますが、斜めに塗られたものも「真ん中で交わっている」という点が似ているため、線の向きまで見ていないと同じに感じてしまいます。まっすぐの線と斜めの線の違いをはっきり意識できているかが、ここでの分かれ道になります。
家庭での声かけ例
まずはお手本を、形の名前と数の両方でことばにすることをおすすめします。「これは十字、プラスの形だね」と大きくとらえたあとで、「縦は上から下まで何マスある?」「横は端から端まで何マスかな?」と順番に数えてもらいましょう。今回のお手本は縦4マス、横4マス、交わるマスは一つなので合計7マス。この7という数を先にお子さまの口から言ってもらってから選択肢を見ると、6マスしかないものや形のずれたものを自分ではじけるようになります。
選択肢を見るときは、いきなり一つに決めず、「お手本とおなじ7マスのものはどれ?」と数で先に絞り、残ったものを形で見比べる手順が有効です。指で一マスずつ「お手本のここ、選択肢のここ」と対応させながらたどると、横線が下にずれているものや一番下が欠けているものに、お子さま自身が気づけます。間違えても「おしいね、どこがちがうか一緒にさがそう」と声をかけ、ちがいを見つけられたことをほめてあげてください。
ご家庭で取り組むときは、方眼ノートや折り紙を切ったマスを使って、実際にお手本のプラス型を作ってみるのも効果的です。自分の手で縦の線と横の線を置いてみると、中心で交わる感覚や、線がまっすぐであることが体でわかります。慣れてきたら、れんしゅうのポイントにもあるように縦横2マス幅の太いプラス型に挑戦すると、見る目がさらに鍛えられます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 形と総数を同時に確認する力
- 教え方のコツ: 「ぬりつぶしのマスは ぜんぶで なんマス?」と数えてから形を見る
- ステップアップ: 太いプラス型(縦横2マス幅)の模写に挑戦