わけると いくつに なる?
もんだい
りんごを 2つの はこに わけます。
あわせて 5こ。
みぎの はこは いくつ?
こたえ
2こ(5 − 3 = 2)
かいせつ(おうちのかたへ)
全体の数(5こ)と左ボックスの数(3こ)が分かっているとき、右ボックスの数を求める問題です。「合わせて5個になる組み合わせ」を探します。
まずは選択肢の絵を数えて、左の3個と合わせたら5個になるかを確かめる方法が有効です。
出題背景と育つ力
数の分割は、計数のあとに必ず身につけたい数量分野の中核スキルです。慶應横浜初等部・早稲田実業学校初等部・雙葉小学校など多くの伝統校で、形を変えてくり返し出題されています。今回はりんご5個を2つの箱に分け、左の箱に3個入っているとき右の箱はいくつか、を選ぶ問題です。「あわせて5個になる組み合わせ」を頭の中で探す力、つまり5の構成を分解する力が問われています。
この問題で育つのは、部分と全体の関係を理解する力です。5は3と2、4と1、5と0のいずれにも分けられる、という感覚が身につくと、足し算や引き算に進んだときに記号操作ではなく実感を伴う計算ができるようになります。3〜4歳の子はまだ数を「個別の塊」として捉えがちですが、5〜6歳で構成と分解の感覚が育つと、小学校入学後の算数のスタートダッシュが大きく変わります。受験本番でも、分配・分割は計数比較と並んで最重要テーマです。
よくあるつまずき
数の分割でつまずきやすいのは次の3パターンです。
ひとつめは、左の箱の3個を見て「3」と答えてしまうケースです。「右の箱はいくつ?」という質問なのに、目の前で見えている3個に引きずられてしまう間違いで、年中さん前半に多く見られます。問題文を最後まで聞かずに答える子に多いつまずきです。
ふたつめは、5と3を足してしまい「8」と答えるケースです。「合わせて5個」という条件が頭に入っていないと、目に見える数字をなんとなく足し合わせてしまいます。全体(5)から左(3)を引くという引き算の感覚は、4〜5歳ではまだ定着していないことが多く、丁寧に教える必要があります。
みっつめは、選択肢の絵を数えずに直感で答えるケースです。今回は1個・2個・3個の3択で差が小さいので、ぱっと見では迷います。「左の3個と合わせて5になるのはどれ?」と一つずつ確かめる手順を踏まないと、まぐれ当たりに頼ることになります。家庭での練習でも、必ず指で数えて確認する流れを徹底させましょう。
家庭での声かけ例
数の分割は、おやつや食卓の場面で毎日でも練習できます。具体的な声かけを紹介します。
まず、りんごのカットや、おはじき、ボタンなど5個に分けられる物を用意します。「ここに5個あるよ。お母さんとあなたで分けっこしよう」と言って、お母さんが3個を取ります。「お母さんは3個。じゃあ、あなたは何個?」と聞き、お子さんに数えさせます。「2個」と答えられたら、「合わせて5個になったね。3と2で5だ」と声に出して確認します。
慣れてきたら、隠す遊びがおすすめです。5個のおはじきのうち何個かをお皿の下に隠し、「全部で5個あったね。今お皿の上に2個ある。お皿の下にはいくつ隠れてるかな?」と質問します。これは計算ではなく、頭の中で5を分解する感覚を育てる遊びです。
声かけのコツは、答えの数字だけで終わらせないことです。「2個」と言えたら必ず「3個と2個で5個だね」と全体を再確認します。これを繰り返すと、5は3と2、4と1、5と0という分割パターンが自然と頭に入り、本番でも迷わず手が動くようになります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 数の分割と合成の理解・部分と全体の関係
- 教え方のコツ: お菓子を実際に分ける体験と結びつけると理解が深まります
- ステップアップ: 全体数が7〜9の分割問題や、3つに分ける問題へ