計数「いちばん おおいのは?」
もんだい
いちばん おおいのは どれかな?
この問題の図: 3つのグループから一番多いものを見つける計数問題です。複数グループの比較に挑戦します。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
りんご(8こ)が いちばん おおい
かいせつ(おうちのかたへ)
3つのグループを正確に数え、最大のものを特定する必要があります。数が近い(6,7,8)ため、正確さが重要です。
出題背景と育つ力
計数の問題は、小学校受験では「正しく数える力」と「数えた結果をくらべる力」をあわせて見るために、とてもよく出題されます。この問題のように、りんご・みかん・ぶどうという3つのグループを示し、「いちばん おおいのは どれかな?」と問う形は定番のひとつです。1つのグループだけを数えるのではなく、3つすべてを最後まで数えきって、その数を頭のなかに並べて比べる、という二段構えの作業が求められます。今回はりんごが8こ、みかんが7こ、ぶどうが6こで、答えはりんごです。
このタイプで育つのは、数を1つずつ正確にかぞえる計数の力に加えて、複数の数を覚えておいて大小をくらべる比較の力です。とくにこの問題は8・7・6と数が1つずつしか違わず、ぱっと見の量では差がわかりにくいので、見た目の印象に流されず最後まで数えきる集中力と、数えた数を忘れずに保つ記憶の力も同時に働きます。これは小学校以降の算数で「数を扱う土台」になる、地味ですがとても大切な力です。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、見た目の大きさや散らばり方で判断してしまうことです。ぶどうのように粒が密集していると多く見えたり、りんごのように1つが大きいと少なく見えたりして、実際に数える前に「これがいちばん多い」と決めてしまうお子さまがいます。この問題は8・7・6と差が1つずつしかないため、目分量では正解にたどり着きにくく、必ず数えて確かめる必要があります。
次に多いのが、数え方そのものの不安定さです。年中から年長の時期は、同じものを二度数えてしまったり、逆に数え飛ばしてしまったりすることがまだよく起こります。8こ・7こ・6こというこの問題では、たった1個の数え間違いで順位が入れかわってしまうので、りんごを7と数えてしまうとみかんと並んでしまい、答えが出せなくなります。数える順番がばらばらだと、この取りこぼしが起きやすくなります。
もう一つは、せっかく正しく数えても、その数を覚えていられないことです。りんごを数えてみかんを数えているうちに、最初のりんごが何個だったか忘れてしまう、というのは発達の段階としてごく自然なことです。3つすべてを数え終えてから比べるこの問題では、数えた結果を保持しておく力がまだ育ちきっていないと、最後の比較のところでつまずいてしまいます。
家庭での声かけ例
まずは「どれから数えてみる?」と声をかけて、お子さま自身に数える順番を決めてもらいましょう。そのうえで、数えたものを指でおさえる、ひとつずつ印をつける、または声に出して「1、2、3……」と数えるなど、数えたものと数えていないものをはっきり区別する方法を一緒にやってみてください。この問題は数が近いので、「ていねいに、最後の1つまで」と添えてあげると、見た目で決めてしまう癖を防げます。
3つを数え終えたら、すぐに「どれがいちばん多い?」と聞かず、「りんごは何こだった?」「みかんは?」「ぶどうは?」と、ひとつずつ数を口に出して確認させてあげましょう。8・7・6と声に出してから「いちばん大きい数はどれかな」とくらべると、計数と比較を切り分けて整理できます。指を8本・7本・6本立てて見くらべるのも、数の差が一目でわかってわかりやすい方法です。
正解できたときは「ちゃんと最後まで数えたから、見ただけじゃわからない8と7の違いがわかったね」と、結果ではなく数えきった過程をほめてあげてください。もし間違えても、「どこまで数えたか、もう一回いっしょにやってみよう」と数え直しに付き合うことが、いちばんの練習になります。慣れてきたら「2番目に多いのは?」「いちばん少ないのは?」と聞いて、みかんやぶどうにも目を向けさせると、比べる力がぐっと広がります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 複数グループの比較力・正確な計数力
- 教え方のコツ: 数えた数をメモ(指で覚える)してから比べる習慣をつけましょう
- ステップアップ: 「2番目に多いのは?」「一番少ないのは?」などの応用問題へ