とけいは なんじ?②
もんだい
□の じかんを あらわす とけいを えらびましょう。
こたえ
いちばん ひだり(11じはん)
かいせつ(おうちのかたへ)
11時半は、長い針(分針)が「6」を指し、短い針(時針)が「11」と「12」の間にあります。3つの選択肢はいずれも分針が6を指していますが、時針の位置で見分けます。
出題背景と育つ力
小学校受験の「時計・時刻」では、この問題のように、示された時刻と同じ時計を選ぶ形式がよく出題されます。今回は11時半という半時(〇じはん)がテーマで、三つの時計はどれも長い針が「6」を指しているため、短い針の位置だけが見分けるカギになります。実際の試験でも、針の長さの役割を理解しているか、短い針が数字と数字のちょうど間にあることを読み取れるかが問われます。digitalな数字表示ではなくアナログの針を読む力は、小学校入学後の生活時間の管理にも直結する大切な土台です。
この問題で育つのは、二つの針それぞれの役割を切り分けて見る観察力と、短い針が「11」と「12」の間にあるという中間の位置をとらえる空間認識の力です。今回の正解が11時半である理由は、長い針が6を指す(だから半)うえで、短い針が11を過ぎて12へ向かう途中にあるという二つの条件がそろっているからです。長い針だけを見て選ぶ段階から、二つの針を合わせて判断する段階へと、考える力が一段深まる出題になっています。
よくあるつまずき
この問題で最も多いつまずきは、三つの時計すべてで長い針が6を指しているために、長い針だけを頼りにしてしまい「どれも同じに見える」と迷ってしまうことです。半時の問題は長い針の位置がそろっているので、短い針に注目しなければ正解にたどり着けません。お子さんが当てずっぽうで答えているように見えるときは、短い針を見る習慣がまだついていないサインです。
次に多いのが、まちがいの選択肢である1時半(短い針が1と2の間)や5時半(短い針が5と6の間)と、正解の11時半を取りちがえる混同です。とくに11時半は、短い針が「11」のすぐ近くにあるものの、実際には11と12の間まで進んでいます。半時では短い針が数字のちょうど真上ではなく次の数字との中間にずれること自体が、年中から年長のお子さんにはまだ感覚的につかみにくいところです。「11に近いから11時」と早合点して、半(はん)であることを見落とすこともよくあります。
また、この年齢では長い針と短い針の長さを瞬時に見分けるのも発達の途中です。どちらが時を表す針かがあいまいなまま選ぶと、たまたま合っても理由が定着しません。針の長短という見た目の手がかりと、針が指す位置という意味の手がかりを結びつけるには、くり返しの確認が必要な時期だとおおらかに捉えてあげてください。
家庭での声かけ例
まずは三つの時計を並べて、「ながいはりは、ぜんぶ どこを さしているかな」と一緒に確かめてみてください。どれも6を指していて同じだと気づけたら、「ながいはりが おなじなら、どこを みればいいかな」と問いかけ、自然と短い針へ注意が向くように導きます。お子さんが自分で「みじかいはりを みる」と言えたら、見分けの第一歩が踏めています。
次に、正解の時計で短い針を指でなぞりながら、「みじかいはりは 11と 12の あいだに あるね。だから11じはん」と、二つの針をセットで言葉にしてあげましょう。まちがいの時計についても「これは みじかいはりが 1と 2の あいだだから1じはん」「5と 6の あいだだから5じはん」と、お子さんと一緒に声に出して比べると、短い針が中間にずれることが体で分かってきます。半時は短い針が次の数字へ向かう途中にある、という感覚を、急がずに何度も味わわせてあげてください。
おうちでは、本物の時計やおもちゃの時計を使って、長い針を6に合わせたまま短い針だけを動かす遊びがおすすめです。「いま なんじはんに なった?」と短い針の位置を当てっこすれば、この問題と同じ見方が楽しく身につきます。慣れてきたら「11じはんの つぎは なんじはん?」と声をかけ、15分や45分といった次の段階へとゆっくり世界を広げていきましょう。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 半時の時計の読み取り・時針の位置の理解
- 教え方のコツ: 「ながいはりが6をさすとき〇じはん」と教えてあげましょう
- ステップアップ: 15分・45分など細かい時刻の読み取りへ進みましょう