おなじ かず「えと かたちと すうじ」(5)
もんだい
おなじ かずの えと かたちと すうじを えらびましょう。
こたえ
え:かめ 5ひき/かたち:さんかく 5つ/すうじ:5
かいせつ(おうちのかたへ)
「数」は具体物(絵)・記号(かたち)・数字といった様々な表現で表せます。同じ「5」でも見え方が違うことを理解する力(数の保存・抽象化)は、小学校算数の基礎となる大切な感覚です。
それぞれの行で1つずつ正解を選ぶ多選択形式です。すべて選び終えると次の問題に進みます。
出題背景と育つ力
この「えと かたちと すうじ(5)」は、小学校受験の数量分野でよく問われる「数の対応づけ」という出題タイプです。見本のお花が5つあり、それと同じ数のものを、絵(うさぎ・かめ・チューリップ)・かたち(まる・さんかく・しかく)・数字(4・5・7)という三つのまったく違う表現の中から、それぞれ一つずつ選んでいきます。お花という具体物、四角や三角という記号、そして「5」という数字。見た目はバラバラでも「数が同じ5である」と見抜けるかどうかが問われています。実際の入試でも、おはじきの数とカードの数を結ぶ、サイコロの目と数字を対応させるといった形で、表現をまたいで同じ数を見つける課題が出されます。
この問題で育つのは、数を見た目の印象から切り離してとらえる力です。お花とかめでは大きさも色も並び方も違いますが、「5」という数だけは共通しています。この「ものが変わっても数は変わらない」という感覚は、やがて足し算引き算へ進むときの土台になります。数字の5を読むだけ、ものを5個数えるだけ、ではなく、その両方が同じ意味だと結びつけられること。ここに、この出題タイプのねらいがあります。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、見本のお花を数え終える前に、なんとなくの見た目で選んでしまうことです。この問題の選択肢には、正解の5のほかに、うさぎ3匹・チューリップ7本、まる4つ・しかく7つ、数字の4と7が混ざっています。たとえば7本のチューリップは華やかでぱっと目を引くので、数えずに「これがたくさんで合っていそう」と選んでしまう子がいます。逆に、お花が5つときれいに並んでいると、お子さんによっては全体をひとかたまりに見て、一つずつ指で押さえて数える作業を飛ばしてしまうこともあります。
数え方そのものでつまずくこともあります。年中から年長にかけては、指でさしながら「いち、に、さん」と声に出して数える力が育つ途中です。この時期は、同じものを二回数えてしまったり、最後の一つを飛ばしてしまったりして、本当は5つなのに4つや6つと答えてしまうことが珍しくありません。4と5、つまり一つだけ違う選択肢が並んでいるのは、まさにこの数え間違いを見分けるためで、お子さんが4を選んだときは「一つ数え飛ばしたのかな」と原因を探る手がかりになります。
もう一つは、絵では正しく5を選べても、それを数字の「5」と結びつけられないケースです。ものを数えるのは得意でも、数字の形を覚えていないと、4・5・7の中から正しい数字を選ぶところで止まってしまいます。数えることと数字を読むことは別の力なので、片方ができても、もう片方でつまずくのはこの年齢ではごく自然なことです。
家庭での声かけ例
まずは見本のお花から始めましょう。「お手本のお花、いくつあるかな。指でさわりながら数えてみよう」と声をかけ、お子さんと一緒に「いち、に、さん、し、ご」と一つずつ指で押さえながら数えます。ここで「ぜんぶで5つだね」と数を確かめてから先に進むことが、この問題のいちばんのコツです。見本の数がはっきりしないまま選択肢を見ると、迷いやすくなってしまいます。
次に、選択肢も同じやり方で一つずつ数えます。「このうさぎさんは何匹かな」「かめさんは」と順番に確かめ、「お手本と同じ5になったのはどれだった」と聞いてあげてください。違う数のものを選びそうになったら、間違いを指摘するより「もう一回、お手本と並べて数えてみようか」と、見本と見比べる動きに戻してあげるとうまくいきます。お子さんが7本のチューリップに引きつけられているときは、「数が多いほうじゃなくて、お手本とぴったり同じ数を探すんだよ」と、ねらいをそっと言い直してあげましょう。
最後は数字です。「5が三角で、三角が5で、じゃあ数字はどれかな」と、絵・かたち・数字を行き来させながら声をかけると、三つが同じ5だという実感がわいてきます。全部選べたら「お花も、かめも、三角も、数字の5も、ぜんぶ同じ5だったね」とまとめてあげてください。慣れてきたら、おはじきやお皿のおやつで「これと同じ数を持ってきて」と遊びに広げると、数を対応させる力が日々の中で自然に育っていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 数の抽象化・表現の対応づけ
- 教え方のコツ: 「絵を数える → かたちを数える → 数字を読む」の順で確認
- ステップアップ: 数を10まで広げる、別の表現(指・サイコロ目)を加える