とけいは なんじ?①
もんだい
□の じかんを あらわす とけいを えらびましょう。
こたえ
いちばん ひだり(7じ)
かいせつ(おうちのかたへ)
7時の時計は、短い針(時針)が「7」を指し、長い針(分針)が「12」を指しています。9時や3時と比べて、短い針の向きで判断する練習になります。
出題背景と育つ力
小学校受験の「時計・時刻」では、この問題のように、示された時刻(ここでは7時)に合う時計をいくつかの選択肢から選ばせる出し方がよく登場します。お子さまが時計をスラスラ読めるかどうかではなく、短い針と長い針という二本の針の役割をきちんと区別できているか、そして「7時」というちょうどの時刻では針がどこを指すのかをイメージできているかが問われています。この問題では7時のほかに9時・3時という、どれも長い針が同じ「12」を指す整時(ちょうどの時刻)が並んでいるので、お子さまは長い針ではなく短い針の向きだけを手がかりに見分けることになります。
ここで育つのは、二つの情報のうち今どちらに注目すべきかを選び取る力です。長い針が全部同じなら、違いを生んでいるのは短い針だと気づく。これは時計の知識そのものというより、たくさんの情報の中から答えに関係する一点を見つけ出す観察力・着眼力です。あわせて、数字の7・9・3の位置を時計の文字盤の上で正しく思い浮かべる、数と空間を結びつける感覚も養われます。生活の中で「もうすぐ7時だからご飯だね」といった時間の見通しを持つ土台にもなる、暮らしに直結した単元です。
よくあるつまずき
いちばん多いのが、短い針と長い針を取り違えてしまうつまずきです。この問題の答えは短い針が「7」を指している左の時計ですが、お子さまの中には太さや長さの違いをまだ意識できず、針の先が「7」あたりにあるかどうかだけでなんとなく選んでしまう子がいます。三つの選択肢はどれも長い針が「12」を指しているため、長い針を見て決めようとすると全部同じに見えて手が止まってしまう、というのもこの年齢ではよく起こります。
次に、短い針の指す位置の読み取りそのものでの取り違えです。9時と7時は短い針の向きが近く感じられるため、「7」と「9」を見間違えて9時の時計を選んでしまうことがあります。文字盤の数字を一つずつ順に追う習慣がまだない年中・年長のお子さまは、針の先のだいたいの方向で判断しがちで、隣り合う数字の区別が甘くなるのです。これは間違いというより、発達の途中で誰もが通る段階ですので、叱らずに数字を一緒に確かめてあげてください。
また、そもそも「7時」という言葉と時計の絵が頭の中でつながっていないこともあります。数字の7は読めても、それが時計の文字盤のどこにあるのかが結びついていないと、選びようがありません。この場合は時計選びの問題というより、文字盤の上で数字の位置を覚える段階に戻ってあげると、すんなり進むことが多いです。
家庭での声かけ例
まずは「みじかいはりと、ながいはり、どっちがどっちかな?」と二本の針の存在に気づかせるところから始めましょう。指でそれぞれの針をなぞらせ、「みじかいほうが、なんじかをおしえてくれるんだよ」と役割を一言そえると、お子さまの注目すべき場所がはっきりします。そのうえで三つの時計を見比べ、「ながいはりは、ぜんぶおなじ12をさしているね」と気づかせてあげてください。長い針が全部同じだとわかれば、見るべきは短い針だけだと自然に絞り込めます。
次に「みじかいはりが7をさしているのは、どれかな?」と、答えの決め手をそのまま声かけにします。お子さまが指さしたら、文字盤の数字を「1、2、3…7」と一緒に数えながら針の先まで追い、本当に7で止まっているかを確かめましょう。9時の時計を選んでしまったときは、間違いを指摘するより「こっちのはり、どこでとまってる?いっしょにかぞえてみようか」と数え直しに誘うと、自分で気づいて直せます。
仕上げに、暮らしの中の7時とつなげてあげると記憶に残ります。「あさ7じにおきるね」「よる7じにごはんだね」と、お子さまの一日の出来事と結びつけながら、おうちの時計の短い針が7に来る瞬間を一緒に見てみてください。絵の中の7時と本物の時計が同じだと体で感じられると、半時(〇じはん)の読み取りへ進むときにも、針を見る土台がしっかりできあがります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 時計の読み取り・時針と分針の区別
- 教え方のコツ: 「みじかいはりがどの数字をさしているか」に注目させましょう
- ステップアップ: 半時(〇じはん)の読み取りへ進みましょう