とんでいる ちょうちょは いくつ?
もんだい
おはなばたけに ちょうちょが 5ひき。
おはなに とまっている のと とんでいる のだけ。
おはなに とまっているのは 2ひき。
とんでいるのは いくつ?
この問題の図: 5匹のちょうちょのうち、とまっているちょうの数から、とんでいるちょうの数を求める数の構成問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
とんでいる ちょうちょは 3びき(5 − 2 = 3)
かいせつ(おうちのかたへ)
ぜんぶで5匹、そのうちとまっているのが2匹と分かっているとき、とんでいる数を求める問題です。「とまっているのととんでいるのだけ」と前提を示すことで、答えが一つに決まります。お子さまには「とまっている2匹と合わせて5匹になるのは?」と声をかけて、補数の考え方を体感させてください。
出題背景と育つ力
数の構成は、ある数が「いくつといくつ」でできているかをとらえる力で、小学校受験では数量分野の土台として広く問われます。この問題のように「ぜんぶで5匹、とまっているのが2匹、ではとんでいるのは?」という形で、全体と部分の片方が分かっているときにもう片方を求める出題は、ペーパーでも口頭試問でも頻出です。学校によっては、おはじきや積み木を使って実際に「5を2と3に分ける」操作をさせる場合もあります。
ここで育つのは、5という数を2と3という二つのまとまりとして見る力、つまり数を一つの固まりではなく合成・分解できる柔軟さです。この問題では「とまっているのととんでいるのだけ」と前提を区切ってあるので、答えが3に一つに決まります。こうした補数の感覚は、後の足し算引き算の暗算や、繰り上がり繰り下がりの理解にそのままつながっていきます。今は計算式ではなく、ちょうちょの数を見て「あと3匹」と感覚でつかめることが目標です。
よくあるつまずき
この年齢でいちばん多いのは、絵に描かれている数だけを数えて答えてしまうつまずきです。図には「とまってる」が2匹、「とんでる」が❓で1つ分しか描かれていないため、❓を1匹と読み取って「1」と答えたり、見えているちょうちょを全部数えて「3」になったものの理由が違っていたりします。全体の5匹を頭に置いたまま、見えている2匹を引く、という二段階の操作が、年中から年長の前半ではまだ重い作業なのです。
次に多いのが、5と2のどちらを引かれる数にするか取り違えて、選択肢の2を選んでしまうパターンです。「2ひき」という言葉が問題文に出てくるので、その数字に引っぱられてそのまま答えてしまいます。全体はいくつ、分かっているのはいくつ、聞かれているのはどっち、という三つの役割を区別できていないことが原因です。選択肢に2と5が両方あるのは、この取り違えと「全体をそのまま答える」誤りを見分けるためです。
また、数の保存がまだ十分でないお子さまは、ちょうちょが飛んで散らばっていると「数が増えた気がする」と感じ、4や5を選ぶこともあります。並び方や動きで数は変わらない、という感覚は経験を重ねて育つものなので、間違えても叱らず、実物で確かめさせてあげてください。
家庭での声かけ例
まずは全体の5匹を体で固定させるところから始めます。指を5本立てて「ちょうちょは全部で5匹だね」と一緒に確認し、そのうえで「2匹はお花にとまっているよ」と言いながら指を2本折ってください。残った3本を見せて「とんでいるのは、この残りだね。いくつ?」と問いかけると、5は2と3でできていることが手で分かります。式の5−2=3を教えるより先に、この指の動きで「残り」を実感させるのが近道です。
おはじきやお菓子を5個並べて、2個を「とまってる組」として皿に移し、残りを指さして数えさせるのも効果的です。このとき「ぜんぶでいくつだった?」「お皿に行ったのは?」「のこりは?」と、全体・分かっている数・聞かれている数の三つを順番に声に出して確認させると、数字の取り違えが減ります。お子さまが2と答えてしまったら、否定せず「2はとまっている数だったね。聞かれているのはとんでいる数だよ」と役割を戻してあげてください。
できたら、同じ5匹で「とまっているのが3匹だったら、とんでいるのは?」と数を入れ替えて出してみましょう。5が2と3、3と2、1と4と、いろいろな分け方でできていることに気づけたら大成功です。慣れてきたら6匹や7匹に増やし、最後に「あわせていくつ?」という合成の向きにも戻して、分けるのと合わせるのが裏表だと体験させてあげると、数の構成の力が一段深まります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 数の合成と分解・5の補数
- 教え方のコツ: 指を5本立てて「2本はとまっているの、残りのとんでいるのは?」と確認させましょう
- ステップアップ: 6・7・8の合成問題、3つのまとまりに増やす問題へ