おさら③ の クッキーは なんまい?
もんだい
クッキー 8まい を 3まいの おさら に わけたよ。
おさら① は 3まい、おさら② は 3まい。
おさら③ は なんまい?
この問題の図: 8枚のクッキーを3枚のお皿に分けたとき、2皿の数から残り1皿の数を求める問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
おさら③ は 2まい(8 − 3 − 3 = 2)
かいせつ(おうちのかたへ)
「3皿に分けた」と前提を示し、2つの皿の数から残り1つの数を求めます。同じ数(3+3)が並ぶ場面では「合わせて6」と素早く把握できるかが鍵。倍の感覚にもつながります。
出題背景と育つ力
数の構成は、ある数が「いくつといくつ」でできているかを自在に行き来する力を問う領域です。この問題では8という数を、3と3ともう一つの部分に分解します。小学校受験では「全部で◯個、片方が△個、もう片方は?」という形で、おはじきやくだものの絵とともに頻出します。ペーパーだけでなく口頭試問や具体物を使った考査でも出されるため、頭の中で数をパッと分けられるかどうかが差になります。
この問題で育つのは、全体と部分の関係をつかむ力です。8という全体を見ながら、すでに置かれた3と3を引いて残りを導くという、足し算と引き算の橋渡しになる考え方が身につきます。とくに同じ3が二つ並ぶ場面なので、「3と3で6」とまとめて捉える感覚が芽生えると、数を一つずつ数えなくても答えにたどり着けるようになります。この「かたまりで捉える」経験が、後の繰り上がり計算や暗算の土台になっていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、お皿①の3とお皿②の3を足して「6」と答えてしまうパターンです。問われているのは残りのお皿③の数なのに、目の前に見えている数だけに反応してしまうのです。年中から年長の前半では「全部で8」という見えない全体を意識し続けるのが難しく、今見えている絵に引っぱられがちです。問題文の「8まいを3まいのおさらにわけた」という前提を、最後まで頭に置いておけるかがポイントになります。
次に多いのが、3と3を足す段階でつまずくケースです。同じ数どうしの足し算でも、指を一本ずつ折って6まで数えるうちに、もとの8がどこかへ行ってしまうことがあります。ワーキングメモリがまだ育ちきっていないこの時期は、「6を覚えながら8との差を考える」という二つの作業を同時に持つこと自体が負担になります。答えが3や4になってしまうお子さんは、計算が苦手なのではなく、覚えておく量が多すぎて混乱していることが少なくありません。
また、お皿③が❓マークで隠れているため、「分からないもの=数えられないもの」と感じて手が止まってしまう子もいます。実際には見えていないお皿③の数こそ求める答えなのですが、絵を数える解き方に慣れていると、数えられない部分を空白のまま放置してしまうのです。これは発達上ごく自然なことで、見えないものを推し量る経験を重ねるうちに少しずつ越えていけます。
家庭での声かけ例
まずは全体の8を体で確かめるところから始めましょう。クッキーやおはじきを8個用意して、「ぜんぶでなんこあるか、いっしょに数えてみようか」と声をかけ、8という数をしっかり手元に置きます。そのうえで「このうち3こをこのお皿に、もう3こをこっちのお皿に置いてみて」と実際に分けさせ、「のこりは何こになったかな」と最後の部分に注目させます。絵だけで考えるより、手を動かして3と3を取り分けたあとに残りを数える順番にすると、「全体から取った残り」という関係が腹に落ちやすくなります。
答えがなかなか出ないときは、「3と3でいくつになった?」とまず二つの皿だけを合わせさせ、「6ね。じゃあ8にするには、あといくつ足りる?」と段階を分けてあげてください。一度に8−3−3と考えさせるのではなく、6というかたまりを作ってから残りを問うことで、お子さんの頭の負担がぐっと軽くなります。指で6まで数えてから「7、8」と二つ進める様子が見えたら、それがまさに答えの2にたどり着いた瞬間です。
正解できたら「6と2で8になったね、ぴったりだ」と、分けたものをもう一度合わせて全体に戻して見せてあげましょう。バラバラにした数が元に戻る体験は、数の構成の手ごたえそのものです。慣れてきたら、お皿①を2枚に変えて「じゃあお皿③は何枚になる?」と数を入れ替えて出題したり、おやつの時間に「クッキーが8枚あるよ、3人で分けたらどうなるかな」と日常の中で問いかけたりすると、遊びの延長で力が伸びていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 同数加算・8の合成
- 教え方のコツ: 「3と3で6。8にするには?」と段階的に促しましょう
- ステップアップ: 全体10〜12を3皿に分ける問題、4皿に増やす問題へ