うさぎと にんじん
もんだい
うさぎが 3びき います。 1ぴきに にんじんを 2ほんずつ あげます。 にんじんは ぜんぶで なんぼん いりますか?
この問題の図: うさぎ1ぴきににんじんを2本ずつ配って、合計の数を求める一対多対応の入門問題です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
6(ろっ)ぽん
かいせつ(おうちのかたへ)
うさぎ1ぴきに対してにんじん2本ずつ。同じまとまり(2本ずつ)が3つあるので、合計は 2+2+2=6本 です。
「同じ数のまとまりが何個か集まると全体になる」という、かけ算の素地となる考え方の入門です。指でなぞって「2、4、6」と数えさせるのも有効です。
出題背景と育つ力
「1ぴきに2本ずつ」のように、1つのものに決まった数がまとまって対応する関係は、一対多対応と呼ばれ、就学前に育てたい数概念の中でも重要な位置を占めます。かけ算をまだ習っていない年中・年長さんが、同じ数のまとまりを積み重ねて全体をつかむ経験は、小学校のかけ算九九の理解を支える土台になります。成蹊小学校をはじめ多くの学校で、配る・分けるといった生活場面に根ざした数の問題が出されています。
この問題はうさぎ3びきに、にんじんを2本ずつ配る場面です。2という小さなまとまりが3回くり返される、一対多対応のいちばんやさしい入り口として設計されています。育つ力は、同じ数を規則的にくり返し足す同数累加の感覚と、「1ぴき分」という単位を最後まで保ち続ける集中力です。絵を見ながら指でなぞって数える経験を通して、数がまとまりで増えていく面白さに気づかせてあげてください。
よくあるつまずき
このやさしい問題でも、子どもがひっかかる場面はいくつかあります。
ひとつめは、うさぎの数の3をそのまま答えにしてしまうケースです。「なんぼん いる?」と聞かれているのに、目立つうさぎの数に引っぱられて「3本」と答えてしまう子がいます。にんじんを数えるのか、うさぎを数えるのかを、問題を読んだ時点で分けて確認することが大切です。
ふたつめは、1ぴきに2本ずつという「ずつ」の意味を取りこぼすケースです。全部のうさぎに2本ではなく、1ぴきに1本ずつと思い込み、3本と答えてしまうことがあります。「ずつ」という言葉が、1ぴきごとにくり返される合図だと気づかせましょう。指を折って「2、4、6」と数えるとき、2ずつ増えているのを見落として1つずつ数えてしまう子もいます。
家庭での声かけ例
一対多対応は、おやつや食事の準備の中でいちばん自然に練習できます。
たとえば家族3人にみかんを配るとき、「1人に2こずつ置いてくれる? ぜんぶで何こいるかな」と聞いてみましょう。子どもが実際に置きながら「2、4、6」と数えれば、それがそのまま今回の問題の解き方になります。配り終わったら「うさぎさんとおなじだね」と結びつけてあげると、遊びと問題がつながります。
答えを急がせず、まちがえても「うさぎは何びきだった? にんじんは1ぴきに何本だった?」とゆっくり問い返してください。数字を思い出せたら、「じゃあ2本のまとまりがいくつあるかな」と、まとまりで数える視点へ導きます。
慣れてきたら「もし うさぎが4ひきだったら?」と数を1つ増やして聞くのもおすすめです。うさぎが増えるとにんじんも2本ずつ増える、という一対多対応のリズムを体で覚えられます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 同数累加(くりかえし足す)の基礎
- 教え方のコツ: 「うさぎ1ぴきに何本?」「では2ひきだと?」と順に増やして声に出させる
- ステップアップ: 容器の中身を見ずに合計を求める問題へ