模様の記憶「3×3の マスに くろ 6つ(左右非対称)」
もんだい
うえの もようを よく みて おぼえよう。おぼえたら 「おぼえた!」を おして、おなじ もようを えらんでね。
この問題の図: 3×3マスに6つの黒、左右非対称のまとまりにくい配置を覚えて、1マスだけ違う紛らわしい3択と見分ける「模様の記憶」チャレンジ。正確な位置記憶を要求します。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
ひだりうえの 2マス・ひだりとみぎの 中段・した段の みぎ2マスが くろい もよう(みぎうえ)
かいせつ(おうちのかたへ)
チャレンジ難易度の「模様の記憶」です。3×3マスのうち6マスが黒、しかも左右非対称・斜め対称も使えない、まとまりで覚えにくい配置です。
ポイント
- 4択のうち正解以外は、いずれも1マスだけずれています
- 左上の黒2マスが「左→中→右」にずれている
- 左の段中央が黒になっている(縦の塊に見える)
- 下段の黒が「真ん中→左」にずれている
- 「形でまとめて覚える」が通用しない設定。マスを1つずつ追っていく必要があります
出題背景と育つ力
「模様の記憶」は、見本のマス模様を数秒だけ見て覚え、見た目のそっくりな選択肢の中から同じものを選び出す出題です。小学校受験では、お話の記憶や位置の記憶と並んで「短い時間で見たものを正確に頭に残せるか」を測る定番ジャンルで、ペーパーだけでなく、おはじきや積み木を使った行動観察の場面でも形を変えて問われます。この問題はその中でもチャレンジ難易度で、3×3の9マスのうち6マスが黒く、白いのは右上・真ん中・左下の3マスだけ。黒が多く、しかも左右でも斜めでも形がそろわない配置なので、「ひとかたまりの絵」として覚える作戦が使えません。
ここで育つのは、盤面全体をパッと見渡して情報を取り込む走査の力と、「どのマスが黒で、どのマスが白か」を1マスずつ取りこぼさず頭に保持しておく正確な位置の記憶力です。今回の4つの選択肢はどれも黒6マスで数は同じ、違いはたった1マスの位置だけです。だからこそ「だいたい合っていそう」では正解にたどり着けず、白い3マス(右上・中央・左下)がきちんと白のまま残っているかを照らし合わせる、丁寧な注意力が問われます。この力は、後の図形分野や、黒板やプリントを見て写し取る就学後の学習にもそのままつながっていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、黒が6つもあって白が3つしかないため、つい「黒の場所」を全部覚えようとして頭がいっぱいになってしまうことです。年中から年長のお子さんは、一度に頭に置いておける情報がまだ多くないので、6個の黒を順番に覚えているうちに最初の方を忘れてしまいがちです。この問題は白が右上・中央・左下の3マスだけなので、むしろ「白い3つを覚える」方がぐっと楽になります。お子さんが黒を数え疲れている様子なら、覚える対象を少ない方に切り替えてあげるのが近道です。
次に多いのが、紛らわしい選択肢に引っかかるパターンです。間違いの3つは、それぞれ正解からたった1マスだけずれています。1つ目は左上の黒が右へ寄って上の段が左上だけ白に見える形、2つ目は本来白いはずの真ん中のマスが黒くなって縦のかたまりに見える形、3つ目は下の段の黒が真ん中へずれて左下が黒くなった形です。とくに真ん中が黒い選択肢は、黒同士がつながって安定した形に見えるため、見た目の「おさまりの良さ」につられて選んでしまう子が少なくありません。正解はその中央が白く抜けている、少し落ち着かない形だということを意識させてあげてください。
もう一つ、上下や左右をうっかり取り違えるつまずきもあります。「下の段の右2マスが黒」を「真ん中と右」と覚え違えると、3つ目の間違いを選んでしまいます。位置をことばにしないまま雰囲気で覚えると、こうしたわずかなずれを見落としやすくなります。指さししながら段ごとに確認する習慣がないうちは、この取り違えが起きやすい時期だと考えておくとよいでしょう。
家庭での声かけ例
見本を見せるときは、まず「白いところはいくつあるかな」と声をかけてあげてください。このお子さんが覚えるべき白いマスは、右上のかど・真ん中・左下のかどの3つです。「黒を6つ覚える」より「白を3つ覚える」方がずっと身軽です。「右上のかどさん、お部屋の真ん中、左下のかどさん、ここだけお休みしているね」と、白いマスにキャラクターのように名前をつけてあげると、小さなお子さんでも頭に残りやすくなります。覚えられたら指で白い3マスを順番にさわって確認してから「おぼえた!」を押すよう促しましょう。
選ぶ場面では、いきなり全体の形を見比べるのではなく、「真ん中のお部屋は白かな、黒かな」と一点に絞って確かめさせるのが効果的です。この問題では、真ん中が黒い選択肢はおとりなので、「真ん中が白いのはどれ?」と聞くだけで候補をしぼり込めます。次に「上のいちばん右と、下のいちばん左も白だったね」と、残りの白マスを一緒にチェックしていくと、迷わず右上の正解にたどり着けます。間違えても叱らず、「どこが1マスだけ違ったか、一緒にさがしてみよう」と、ずれた場所を指で見つける遊びに変えてあげてください。
繰り返すときは、見本を覚えるときに「上の段・真ん中の段・下の段」と声に出して段ごとに区切る読み方を一緒にやってみましょう。「上は左の2つが黒、真ん中は両はじが黒、下は右の2つが黒」と、段ごとにことばにできるようになると、雰囲気で覚える段階から一歩進みます。慣れてきたら、おうちの方が見本を一瞬だけ見せて隠し、お子さんに口で説明してもらう逆向きの遊びもおすすめです。説明できる模様は、記憶としてしっかり残っている証拠です。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: ひと目で全体を読み取る走査力・1マス単位の正確な位置記憶
- 教え方のコツ: 「黒いところを上の段から順に指で数えてから消す」習慣を
- ステップアップ: 4×4マスの本格チャレンジへ