模様の記憶「4×4の マスに くろ 7つ」
もんだい
うえの もようを よく みて おぼえよう。おぼえたら 「おぼえた!」を おして、おなじ もようを えらんでね。
この問題の図: 4×4マス・16マスの中に黒7つ、規則性のない配置を覚える「模様の記憶」最難関。3つの誤答はすべて正解と1マスだけ違う、本格チャレンジです。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
みぎした
かいせつ(おうちのかたへ)
「模様の記憶」最難関。マス数が16に増え、黒マスは7つ。規則性が薄く「ここがこう並んでいる」と言語化しにくい配置です。
ポイント
- 3つの誤答はすべて正解と1マスだけ違う
- 左上: 上段右端→いちばん右にずれ
- 右上: 2段目左の黒が「真ん中→左端」にずれ
- 左下: 下段の黒が「真ん中→左寄り」にずれ
- 正解は4つの中から「全マスを一致確認」しないと選べません
実際の試験では「広い盤面・短時間提示」で出題されるタイプ。覚える戦略(上段から順に列で読む/黒の位置を行ごとに数える等)を意識させましょう。
出題背景と育つ力
模様の記憶は、小学校受験の記憶分野の中でも「位置」と「数」を同時に問う出題タイプです。この問題のように4×4の16マスへ黒を7つ散らした盤面は、慶應系や難関校でよく出る「広い盤面・短い提示時間」の典型で、しかも黒の並びに「斜めに3つ」「L字」といったわかりやすい規則がほとんどありません。だからこそ、ぱっと見の印象ではなく、盤面のどこに何個あるかを正確に頭へ写し取る力が試されます。
この一問で育つのは、目を動かす順番を自分で決めて端から端まで見落とさず追う走査の力と、覚えた像を選択肢と一マスずつ照らし合わせて確かめる照合の力です。今回の正解「みぎした」は、四つの中から黒の位置をすべて一致させて初めて選べる作りになっており、なんとなくの記憶では必ず一マスのずれに引っかかります。順序立てて見て、確認して選ぶという、小学校以降の学習全体を支える土台がここで鍛えられます。
よくあるつまずき
この問題でいちばん多いつまずきは、全体の「形の雰囲気」だけを覚えてしまうことです。三つの誤答はどれも正解とたった一マスしか違いません。左上の選択肢は上の段の右側の黒がいちばん右端へ寄り、右上の選択肢は二段目の真ん中の黒が左端へずれ、左下の選択肢は下の段の黒が真ん中から左寄りへ動いています。雰囲気で覚えた子はこの一マスのずれに気づけず、四つがどれも似て見えて選べなくなります。
年中から年長の時期は、見たものを部分に分けて順番に処理する力がまだ育ちきっていません。そのため、十六マスのうち七マスという情報量を一度に丸ごと受け止めようとして、後半の段の記憶があいまいになりがちです。とくに今回は下の二段に黒が固まっているため、上の段を覚えているうちに下の段がぼやける、あるいはその逆が起きやすい配置になっています。
もう一つの原因は、確認の手順を持っていないことです。覚えること自体はできていても、選ぶときに左上から順に見比べる習慣がないと、最初に「なんとなく合っていそう」と感じた選択肢で手が止まってしまいます。正解にたどり着くには、四つすべてを同じ順番でなぞって、ずれている一マスを見つけ出す照合の作業が欠かせません。ここを飛ばすことが、難しさの正体です。
家庭での声かけ例
まず覚えるときは、見る順番を声に出して決めてあげてください。「上の段から、左から右へ見ようね」と伝え、指で一マスずつ追わせます。今回の盤面なら、上の段に黒が二つ、次の段に二つ、その下に一つ、いちばん下に二つ、というように段ごとに数えながら進むと記憶が安定します。「この段は黒がいくつ」と数を口に出させると、量と位置の両方が頭に残りやすくなります。
選ぶときは、すぐに答えさせず「四つとも、同じ順番で見比べてみよう」と促してください。一つの選択肢につき上の段から順になぞり、覚えた像と違うところがないかを一マスずつ確かめます。間違えたときは「おしかったね、どこか一つだけ違うマスがあるよ。もう一度上から探してみよう」と、一マスのずれを自分で見つけられるよう導くのがおすすめです。答えを教えるより、見つける体験を残すほうが次に生きます。
うまくいかない日は、紙に4×4のマスを書いて実際におはじきや消しゴムを置きながら再現させると、ぐっと取り組みやすくなります。正解できたら「上から順番に見たから、ちゃんと七つ覚えられたね」と、結果ではなく見る順番を決めた工夫をほめてあげてください。順序を決めて見る習慣が身につくと、もっと広い盤面の記憶問題にも落ち着いて向かえるようになります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 広い盤面の走査力・順序を決めて記憶する戦略
- 教え方のコツ: 「上の段から左→右」と順番を決めて目で追う訓練を。指差ししながらでもOK
- ステップアップ: 形の記憶・位置の記憶など別タイプの記憶問題へ