オノマトペ「どんな おと?」
もんだい
「ワンワン」と なくのは どれかな?
こたえ
いぬ(ワンワン)
かいせつ(おうちのかたへ)
動物の鳴き声(オノマトペ)と動物を結びつける問題です。「やさしい」レベルのため、絵文字だけで判断できます。
- ワンワン → いぬ
- ニャーニャー → ねこ
- モーモー → うし
- コケコッコー → にわとり
- ブーブー → ぶた
- ガオー → ライオン
出題背景と育つ力
オノマトペは、擬音語と擬態語をあわせた日本語特有の表現で、小学校受験の言語分野で安定して出題されています。慶應横浜初等部・聖心女子学院初等科・早稲田実業学校初等部などの面接や口頭試問でも、「ワンワンと鳴くのは?」「ザーザーは何の音?」と短く問われることがあります。今回のように「ワンワン」と聞いて、犬・猫・牛・にわとり・ぶた・ライオンの6つの中から選ばせる形式は、語彙力と聞き取りの集中力を同時に見るのに向いています。
この問題で育つのは、聞いた音を頭の中でイメージに変換する力と、その逆に、見たものを音で表現する力の両方です。3〜6歳は感性が一気に広がる時期で、「ザーザー」「サラサラ」「ふわふわ」のように、音と質感を結びつける言葉づかいが急激に豊かになります。オノマトペが豊富な子は、絵本の読み聞かせで自然に語彙を吸収しているケースが多く、聞く力と語彙が同時に伸びる相乗効果が見られます。家庭での読み聞かせの量と質が、ここに表れます。
よくあるつまずき
オノマトペの問題でよく見られるつまずきは3パターンあります。
ひとつめは、似た鳴き声どうしを取り違えるケースです。とくに「ニャーニャー」と「ミャーミャー」、「モーモー」と「ムー」など、地域や絵本によって表現が少し違うものは、子どもが混乱しやすいポイントです。今回の問題では「ワンワン」と「ガオー」の区別はつくものの、「ブーブー」が車の音か豚の鳴き声か迷う子もいます。
ふたつめは、絵を見ないで音だけで答えようとして、選択肢の絵をきちんと確認しないまま選んでしまうケースです。年長さんでも、答えを急ぐタイプの子に多く見られます。「ワンワンは犬」と頭に浮かんだ瞬間に、犬の絵を探さずに最初に目に入った動物を選んでしまうのです。
みっつめは、知識として鳴き声を知らないケース。動物園に行ったことが少ない、絵本で動物の声をあまり聞いていない、というお子さんの場合、鶏の「コケコッコー」や牛の「モーモー」がすぐに出てきません。これは練習というより、体験の積み重ねの問題なので、絵本や動画で補ってあげましょう。
家庭での声かけ例
オノマトペは、生活のあちこちでクイズ形式に練習できます。具体的な声かけを紹介します。
絵本を読みながら、動物が出てくるたびに「この子はなんて鳴くかな?」と止まって聞いてみます。お子さんが「ワンワン!」と答えたら、「そうだね、犬はワンワン。じゃあ猫は?」と続けます。逆に、親が鳴き声だけ言って動物を当てさせるパターンも面白い練習です。「ニャーニャーって鳴くのはだれ?」「コケコッコーって朝に鳴くのは?」というふうにクイズを出します。
動物園や水族館に行ったときは、目の前の動物を見て「これは何て鳴くと思う?」と聞きます。ライオンの前で「ガオーって鳴く強い動物だね」と一緒に確認すると、絵本の知識と本物が結びつきます。
雨の日には窓の外を見ながら「ザーザー降ってるね」「シトシトかな、ザーザーかな」と話しかけます。風の強い日には「ビュービューだね」、川を見たら「サラサラ流れてるね」と、自然のオノマトペも一緒に育てていきます。
寝る前のお話の時間には、「今日見たもので、どんな音がした?」と振り返ります。耳をすませて音を言葉に置きかえる習慣は、聞く力そのものを伸ばします。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 語彙力・オノマトペの理解
- 教え方のコツ: 動物園や絵本で「この動物はなんて鳴く?」と聞いてみましょう
- ステップアップ: 雨の音(ザーザー)、風の音(ビュービュー)など自然の音にも広げましょう