しりとり「まんなかに はいる ことばは?」
もんだい
あいている ところに はいる ことばは どれ?
こたえ
らっぱ(さくら → らっぱ → ぱんだ)
かいせつ(おうちのかたへ)
しりとりは語彙力だけでなく、「言葉の最初と最後の音」に注目する音韻認識力を育てます。「ら」で始まり「ぱ」で終わる言葉を考える必要があります。
お子さまが正しいルールで答えを出せたか確認しましょう。
出題背景と育つ力
しりとりは小学校受験の言語分野でもっとも基本的な出題形式のひとつです。慶應義塾幼稚舎・雙葉小学校・聖心女子学院初等科などの伝統校でも、しりとりや音つなぎは形を変えてくり返し問われてきました。今回のように「さくら → ? → ぱんだ」と前後だけが示され、まんなかに入る言葉を選ぶ形式は、絵カードと音の両方を頭の中で操作する必要があるため、ただの語彙テストではない奥行きがあります。
この問題で育つのは、語彙の量はもちろん、言葉を「音のかたまり」としてとらえ、最初の音と最後の音を切り分けて意識する音韻認識力です。3〜4歳ごろは音をひとつずつ区切るのが難しい時期ですが、5〜6歳になるとしりとり遊びを通して「ら・っ・ぱ」と音を分解する感覚が身についていきます。読み書きに直結する大切な力で、就学後の国語学習の土台にもなります。
よくあるつまずき
このしりとりで子どもが間違えやすいパターンは大きく3つあります。
ひとつめは、最後の音だけを見て前のつながりを忘れてしまうケースです。たとえば「らーめん」を選んでしまう子は、「らで始まる」までは合っていますが、最後が「ん」になることに気づけていません。「ぱんだ」につなぐには「ぱ」で終わる必要がある、という二段構えの条件を押さえきれないのです。
ふたつめは、しりとり最大のルールである「ん」で終わる言葉は使えない、を忘れてしまうつまずきです。「らいおん」を選んでしまう子は、絵が分かりやすくて飛びついてしまうタイプ。語彙が増えてきた年中さんに多い間違いです。
みっつめは、長音や促音の扱いです。「らっぱ」のように小さい「っ」が入る言葉や、「らーめん」のように伸ばす音が入る言葉は、最初と最後の音をどう取るのかが子どもにはわかりにくく、指で数えて確かめる練習が必要です。
家庭での声かけ例
しりとりは机の上だけでなく、お風呂・車の中・散歩中など、どこでも遊べる練習です。具体的な声かけを紹介します。
最初に絵を指さして「さくら、はどんな音で終わる? さ・く・ら、最後は何?」と問いかけ、お子さんに「ら」と答えさせます。次に「じゃあ、まんなかに入る言葉は、らで始まらないとダメだね」と確認します。続けて右の絵を指さし「ぱんだ、は何の音から始まる?」と聞き、「ぱ」と答えさせたら、「だから、まんなかは、らで始まって、ぱで終わる言葉だね」とつなげます。
選択肢を一つずつ見ながら、「らーめん は、らで始まるけど、最後は? め? ん?」と一緒に音を区切って確認します。「らいおん は、最後がん。しりとりではんで終わると負けちゃうから、これはダメだね」と理由まで言葉にします。
ふだんのしりとり遊びでも、答えるたびに「最後の音は何?」と確認する習慣をつけておくと、本番で焦らずに音を切り分けられるようになります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 語彙力・音韻認識力
- 教え方のコツ: 普段からお子さまとしりとり遊びをしましょう
- ステップアップ: 3文字しばり、カテゴリしばりなどルールを追加