まとめてなんという「のりもの・ようふく・はな」
もんだい
それぞれ まとめて なんと いうでしょう。 したの なかから えらびましょう。
- くるま・ひこうき・バス → まとめて「のりもの(乗り物)」
- Tシャツ・スカート・ズボン → まとめて「ようふく(洋服)」
- チューリップ・ひまわり・さくら → まとめて「はな(花)」
語群には正解3つのほかに「くだもの・さかな・がっき」という選択肢が含まれています。 まず絵を見て「仲間」を確認し、語群から選ぶ手順を練習させましょう。
出題背景と育つ力
「まとめてなんという」は、小学校受験の言語分野で「上位語(じょういご)」と呼ばれる力を問う、とても定番の出題タイプです。くるま・ひこうき・バスのように具体的なものをいくつか見せて、それらをひとことでまとめると何になるか、という形で問われます。テストでは、いくつかの絵を見せて「これをぜんぶまとめてなんといいますか」と口頭で聞かれたり、この問題のように語群(ことばの選択肢)から正しいまとめ言葉を選ばせたりします。ペーパーだけでなく、面接や口頭試問で先生が直接たずねる学校もあるため、言葉で答えられることまで求められます。
この問題で育つのは、ものを共通点でくくって整理する力、いわゆるカテゴリー分類の力です。くるま・ひこうき・バスを別々のものとしてではなく「のりものの仲間」として見られるようになると、頭の中に言葉の引き出しが整理され、語彙が一気に増えていきます。今回はやさしいレベルなので、のりもの・ようふく・はなという、子どもが日常で目にしやすい身近な仲間が選ばれています。生活の中で出会うものを「これは何の仲間かな」と一段上から見る習慣は、理科的なものの見方や、後の文章理解の土台にもなっていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、まとめ言葉ではなく、絵そのものの名前を答えてしまうパターンです。「くるま・ひこうき・バスをまとめてなんという」と聞かれて「くるま!」と元気に答えてしまう、というのは年中さんによく見られます。これは間違いというより、「まとめる」「ひとつにする」という考え方そのものがまだ育ちきっていないサインです。三つを別々のものとして見ているうちは、ひとつの言葉でくくるという発想が出てきません。
次に多いのが、語群の中の似た言葉に引っぱられてしまうことです。この問題の語群には、正解の のりもの・ようふく・はな のほかに、くだもの・さかな・がっき というまぎらわしい選択肢がわざと入れてあります。たとえば、ひまわりやさくらを見て「お花畑」「公園」など場面を連想し、はなとは別の言葉を選んでしまう子もいます。チューリップ・ひまわり・さくらは、見た目や季節はばらばらでも「ぜんぶ はな」だと気づけるかどうかが、この三問目の山場です。
また、ようふく の段では、Tシャツ・スカート・ズボンと種類がそろっていないため、迷う子がいます。「ズボンは服じゃなくて下にはくもの」と細かく分けて考えてしまい、三つをまとめられないのです。これは観察力がある子ほど起こりがちな、いわば賢いつまずきです。やさしい問題ですが、この時期の子は「身につけるもの」という大きなくくりがまだあいまいなので、つまずいても発達の途中だと受け止めてあげてください。
家庭での声かけ例
まずは、絵を一つずつ指さしながら名前を言わせてあげてください。「これは?」「くるま」「これは?」「ひこうき」と確認できたら、三つをまとめて手のひらでぐるっと囲むようにしながら、「じゃあ、この三つをぜんぶまとめると、なんていう仲間かな」と聞いてみましょう。手で囲むしぐさが「まとめる」という言葉のイメージを助けてくれます。すぐに答えが出なくても、「のりものかな、たべものかな」と二択にしてあげると、ぐっと考えやすくなります。
答えにつまずいたら、共通点に目を向ける声かけが効果的です。のりもの の段なら「くるまも、ひこうきも、バスも、ぜんぶ何をするものかな。そう、乗ってお出かけするね」と、三つに共通する働きを言葉にしてあげましょう。はな の段で迷ったら「チューリップもひまわりもさくらも、おそとで咲くものだね。ぜんぶおはなだね」と確かめます。ようふく で「ズボンは違う」と言い出したら、否定せずに「いいところに気づいたね。でも、Tシャツもズボンも、ぜんぶ体に着るものだよね。まとめると ようふく だよ」と、大きなくくりへやさしく引き上げてあげてください。
最後に、語群から選ぶときは、使った言葉を一つずつ消していくやり方を教えると、まぎらわしい くだもの・さかな・がっき に惑わされにくくなります。正解できたら「ぜんぶ、ひとことでまとめられたね」とたっぷりほめてあげましょう。慣れてきたら、お買い物やお出かけの道中で「りんご・みかん・ぶどうはまとめてなんだ」と、おうちのまわりのものでクイズにしてみてください。机の上だけでなく、暮らしの中でまとめ言葉を使えるようになると、この力はぐんと定着していきます。