かんらんしゃが みぎに 1つ うごいたら
もんだい
かんらんしゃに 4つの ゴンドラが あります。みぎに 1つ うごいた あと、いちばん うえに いるのは どの どうぶつでしょう。
こたえ
くまの ゴンドラ(もとは ひだりに いました)
かいせつ(おうちのかたへ)
観覧車が「右に1つ動く」とき、上にあったゴンドラは右へ、左にあったゴンドラは上へ移動します。つまり「右回転1つ」と「左隣が上に来る」は同じ意味です。
時計の文字盤を思い浮かべるとイメージしやすいでしょう。指針ではなく、文字そのものが時計回りに動くと考えます。
出題背景と育つ力
観覧車やルーレットの問題は、小学校受験の推理分野で定番として出されます。円の上にぐるりと並んだものが回転したとき、それぞれが次にどの位置へ動くかを頭の中で追いかける力を見る出題です。この問題はゴンドラが4つ、右に1つだけ動くという、いちばんやさしい入門の形になっています。うさぎ・ねこ・いぬ・くまの4匹のうち、もともと左にいたくまが、右に1つ動いた結果いちばん上に来る、という流れを読み取れるかどうかがポイントです。
ここで育つのは、ものの並びが回転しても順番そのものは崩れない、という回転の感覚です。実際の観覧車を思い浮かべればわかるように、ゴンドラ同士の並び順は乗っているあいだずっと変わらず、ただ全体がぐるりと位置をずらしていくだけです。この「全体がそろって一つ分ずれる」という見方は、のちに登場する系列や時計の読み、すごろくの進み方にもつながる土台になります。4つという少ない数で、まずは一つ分のずれを目と指で確実につかむことが、この問題のねらいです。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、右に動くと聞いて、いちばん上にいたものがそのまま右下や右へ移ること自体に気づけても、では空いた一番上の席に誰が来るのか、までは結びつかないパターンです。この問題の答えはくまですが、お子さんは「右に動いたのだから右にいた子が答え」と早合点して、右にいたうさぎやいぬを選んでしまいがちです。上に来るのは、回転と反対の左隣にいた子だ、という関係が見えにくいのです。
もう一つは、回転の向きそのものの取り違えです。年中から年長の時期は、自分から見た右と、絵の中のものから見た右がまだ混ざりやすく、右に動くつもりが頭の中では左に回してしまうことがあります。この問題は動きが一つ分だけなので、向きを一度まちがえると答えがまるごと別の動物になってしまい、惜しい不正解につながります。
加えて、頭の中だけで四つを同時に動かそうとして混乱することもあります。この年齢では、四つすべての行き先を一度に追うのはまだ負担が大きく、上の席だけ、左の席だけ、と注目する場所をしぼれずに全体がぼやけてしまうのです。間違えたときは叱るよりも、どの一匹を目で追っていたかをいっしょに確かめてあげると、つまずきの場所が見えてきます。
家庭での声かけ例
まずは答えを教える前に、「いちばん上にいるのは今どの子かな」と指でさしてもらいましょう。この問題ならスタートでは上にいる子を確認し、それから「観覧車が右にゆっくり一つだけ動くよ、せーの」と声をかけながら、お子さんの指をいっしょに右へ一つずらします。動かしたあとに「じゃあ、今いちばん上に来たのはだあれ」と聞くと、自分の指で追った結果としてくまにたどり着けます。答えだけを覚えるのではなく、指でずらして確かめる手順そのものを身につけてほしい場面です。
頭の中だけでは難しそうなときは、お皿の上に小さな人形やおはじきを四つ並べて、実際にお皿を右へ回してみせてあげてください。「ほら、くまさんが下から上に上がってきたね」と、動く前と動いた後を並べて見せると、左にいた子が上に来るという関係が目で納得できます。回しすぎず、かならず一つ分だけ止めるのがコツです。
うまく答えられたら、「上に来たのは、回した向きと反対のおとなりさんだったね」と、見つけた決まりを言葉にしてあげましょう。逆に右へ動かす前の絵を見せて「さっきまで上にいたうさぎさんは、今どこにいるかな」と聞いてみるのもおすすめです。一つの動きを上からも下からも確かめることで、回転の感覚がしっかり定着していきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 円周上の位置関係・回転の概念
- 教え方のコツ: 「右に動いた」を実際に手を動かして確認。お皿に小さい人形を4つ並べてお皿を回してみせる
- ステップアップ: ゴンドラを6つに増やしたり、回転数を2つに増やす問題へ