フルーツの かんらんしゃが みぎに 1つ うごいたら
もんだい
くだものの のった かんらんしゃが あります。みぎに 1つ うごいた あと、いちばん うえに あるのは どの くだものでしょう。
こたえ
いちご(もとは ひだりに ありました)
かいせつ(おうちのかたへ)
くだものをのせた観覧車も、動物の観覧車と考え方は同じです。「右に1つ動く」と、左にあったものが上に来ます。
別のテーマで同じ操作を練習することで「ものが変わっても、回転のきまりは同じ」という抽象化の力が育ちます。
出題背景と育つ力
観覧車・ルーレットの問題は、小学校受験の推理分野でよく出される定番のテーマです。この問題のように、四つのゴンドラにくだものをのせた観覧車が「右に一つ動いたら、いちばん上はどれになるか」をたずねる形で問われます。実際の入試では、動物や色、数字など、のせるものを変えながら同じきまりをくり返し出題する学校が多く、見た目の華やかさにまどわされず、回転というルールそのものを見ぬけるかが試されます。
この問題で育つのは、ものの位置が規則正しく移っていくことを頭の中で追いかける力です。今回のこたえは、もともと左にあったいちごが上に来る、というものでした。りんご・みかん・ぶどう・いちごという具体的なくだものを一度わすれて、「左のものが上へ、上のものが右へ」という動きの型に置きかえて考えられるようになると、のせるものが何に変わっても同じように解けるようになります。この、見た目を超えてきまりを取り出す力が、後の系列やサイコロの回転など、より難しい推理問題の土台になっていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、「右に動く」と聞いて、ゴンドラそのものではなく自分の目線を右にずらしてしまい、もともと右にあったみかんを答えてしまうパターンです。年中から年長の時期は、回す向きと、その結果どのゴンドラがどこへ来るかを同時に思いうかべるのがまだ難しく、「右」という言葉につられて右側のくだものを選んでしまいがちです。この問題の正解はいちごですので、みかんやりんごを指したときは、向きの取りちがえが起きていると考えてよいでしょう。
次に多いのが、一つだけ動かせばよいのに、つい二つ三つと動かしすぎてしまう、あるいは反対に止まってしまうつまずきです。「一つ動く」とは、四つのゴンドラがそれぞれおとなりへ一こまずれることだ、という感覚がまだ育っていないと、上にあったりんごをそのまま答えてしまうこともあります。動かす前と後の二つの場面を見くらべる、という考え方そのものが、この年齢では新しい挑戦なのです。
また、左右がまだあいまいなお子さんは、向きはわかっていても左と右をとりちがえることがあります。この問題は左にあったいちごが上へ来るので、左右が逆になっていると、反対側のみかんを上だと思いこんでしまいます。まちがえたときは叱るのではなく、どの段階でつまずいたのか、向きなのか・動かす数なのか・左右なのかを見分けてあげると、つぎの一手がはっきりします。
家庭での声かけ例
まずは、いきなり頭の中だけで考えさせず、絵の四つのくだものを指でさしながら「いま、いちばん上はどれかな」と確かめることから始めてください。上はりんご、右はみかん、下はぶどう、左はいちご、と一つずつ口に出して場所を言わせると、動かす前のスタートがはっきりします。ここがあいまいなまま回そうとすると、どうしても答えがぶれてしまいます。
次に、「右に一つ動くと、みんなでおとなりへ一こまだけ、おひっこしするよ」と声をかけ、お子さんの指で一つずつ送ってあげましょう。上のりんごは右へ、右のみかんは下へ、下のぶどうは左へ、そして左のいちごが上へ来ます。実際におはじきや消しゴムを四つ並べて、テーブルの上で本当に回してみせると、いちごが上に来る様子が目で見てわかり、こたえがすっと納得できます。観覧車のゴンドラが順ぐりにのぼっていくイメージと重ねてあげるのも効果的です。
正解できたら、「どうして上がいちごになったんだっけ」と理由を言葉にしてもらってください。「左にあったいちごが、上にあがってきたから」と自分で説明できれば、きまりがしっかり身についた証拠です。慣れてきたら、のせるものを動物や形にこっそり入れかえて「やり方は同じかな」とたずねてみると、見た目が変わっても同じように解けるという自信につながります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 回転の概念の般化・テーマに左右されない思考
- 教え方のコツ: 「どうぶつでも、くだものでも、おなじだね」と声をかけて、動かす規則の普遍性を意識させる
- ステップアップ: 6つの ゴンドラに増やしたり、回転数を2つに増やす問題へ