まほうの はこ — きまりを みつけよう
もんだい
おてほんを みて、まほうの はこの きまりを みつけましょう。🐰を 4ひき いれたら、なんびきに なりますか。
この問題の図: 3つの お手本から まほうの はこの きまり(倍に なる)を 見つけて、🐰 4匹が 何匹に なるかを 答える 問題。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
うさぎ はちひき(🐰🐰🐰🐰🐰🐰🐰🐰)
かいせつ(おうちのかたへ)
「1→2、2→4、3→6」の3組から「2倍になる」きまりを発見させる問題です。「+1」だと思うと2組目の「2→4」で矛盾し、「2倍」しか合わないことに気づけるかがポイント。
選択肢には「+ある数」「2倍」「3倍」が紛れています。まずお手本1組ずつ「何個増えた?何倍になった?」を確認し、「全部に当てはまる」きまりを探させてください。
出題背景と育つ力
魔法の箱は、小学校受験の推理分野で定番の出題タイプです。箱に何かを入れると決まったルールで姿を変えて出てくる、という設定で、お子さまは複数のお手本を見比べて「この箱は何をする箱なのか」という隠れた約束ごとを自分の力で見つけ出します。この問題では「1匹→2匹」「2匹→4匹」「3匹→6匹」という3つのお手本が示され、そこから「2倍になる」というルールを発見し、4匹を入れたら8匹になると導きます。答えを暗記するのではなく、目の前の事実から共通する法則を取り出す力が問われているのが特徴です。
ここで育つのは、複数の情報を照らし合わせて規則性を見抜く力と、見つけたルールが本当にすべての例に当てはまるかを確かめる検証の力です。とりわけこの問題は「+1」と思い込むと2組目で行き詰まる作りになっているため、一つの仮説に飛びつかず、別の可能性を試し直す柔軟さも鍛えられます。これは算数の関数的な考え方の土台であると同時に、初めて出会う場面でも落ち着いて筋道を立てて考える、就学後にも長く役立つ思考の習慣につながります。
よくあるつまずき
一番多いつまずきは、最初のお手本だけを見て「1匹が2匹になったから、1匹増える箱だ」と早合点してしまうパターンです。この考え方だと、2匹のお手本は3匹に、4匹のお手本は5匹になるはずで、選択肢の中では実際にない数になってしまいます。年中から年長のお子さまは目に入った一つ目の情報で結論を決めてしまいがちで、残りのお手本まで見渡して「全部に合うか」を確かめる視点がまだ育ちきっていないことが原因です。
次に多いのが、ルールには気づけても最後の計算でつまずくケースです。「2倍だ」と分かっても、4匹の2倍がいくつかをすぐに思い浮かべられず、4や6といった近い数を選んでしまうことがあります。この年齢では数を頭の中だけで2倍にするのは難しいので、ルールの発見と数の操作は別の力だと考え、分けてみてあげると安心です。実際に答えの8という数は、お手本の最大である6匹より多くなるため、増え方の勢いを直感で過小評価して6を選んでしまう子も少なくありません。
また、🐰がたくさん並ぶと数えること自体に気を取られ、肝心のルール探しがおろそかになることもあります。図のうさぎを一匹ずつ指で数えるのに夢中になって、入った数と出た数の関係に目が向かないのです。こうしたときは、いったん数えることと考えることを切り離してあげると、お子さま本来の力が出しやすくなります。
家庭での声かけ例
まずはお手本を一組ずつ、声に出して一緒に確かめてみてください。「1匹入れたら何匹で出てきたかな」「そう、2匹だね」「じゃあ2匹入れたら」と、入った数と出た数をペアで読み上げていきます。3組すべてを確認したら、「この箱に入れると、うさぎはどうなっちゃうのかな」と、増えているという事実にまず気づかせてあげましょう。ここで答えを急がず、お子さま自身に法則を言葉にさせるのが大切です。
お子さまが「1匹増える箱だよ」と言ったら、否定せずに「じゃあ2匹のときも1匹増えて3匹になるはずだね、お手本はどうなってる」と一緒に確かめてみてください。お手本は4匹なので、自分の考えと合わないことにお子さま自身が気づけます。この「自分の仮説を試して、合わなかったら考え直す」体験こそが、この問題の一番の学びです。うまく2倍に気づけたら、「1匹が2匹、2匹が4匹、ぜんぶ2つずつのまとまりになってるね」と、同じ数がもう一組ふえる様子を見せてあげると納得しやすくなります。
最後の4匹の計算でつまずいたら、おはじきやブロックを4個用意して、「同じ数をもう一組ここに置いてみよう」と手を動かして数えさせてあげてください。4個ともう4個で8個と、目と手で確かめれば、頭の中だけで考えるより確実です。正解できたら「お手本ぜんぶに合うきまりを自分で見つけられたね」と、答えそのものより法則を探し当てた過程をたっぷりほめてあげると、次の問題への自信につながります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 法則の発見・複数事例の照合
- 教え方のコツ: 「1組目ではこの考えで合うけど、2組目はどう?」と検証させる
- ステップアップ: 3倍の箱、+3の箱で同様の出題