うみすごろく 『やすみ』マスあり
もんだい
スタートから サイコロを 3かい ふりました。じゅんに 2、2、3でした。「やすみ」マスに とまったら つぎの 1かいは うごけません。コマは どこに とまりますか。
この問題の図: 途中に『やすみ』マスがあるすごろく。止まった次のサイコロが無効になるルールを処理します。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
たこ(🐙)の マス
かいせつ(おうちのかたへ)
1回目の『2』で きんぎょ(🐠)に、2回目の『2』で たこ(🐙)の「やすみ」マスに止まります。やすみマスのルールで、3回目の『3』はスキップされてコマは動きません。条件に応じて処理を変えるルール理解が問われます。
出題背景と育つ力
すごろくの問題は、小学校受験では「指示どおりにコマを進める力」と「条件によって動きが変わるルールを守る力」を見るために出されます。この問題のように、サイコロの目を順番に足していくだけでなく、途中に「やすみ」マスという特別なルールがはさまっているタイプは、ひとつ上の段階です。サイコロの『2、2、3』をただ全部足して七つ進む、という単純な計算ではゴールにたどり着けないようになっていて、お子さんが今どのマスにいるのか、ここはどんなマスなのか、次は動いてよいのかを、一手ずつ立ち止まって判断できるかどうかが問われます。
ここで育つのは、数を順に数えて位置を追いかける力と、「やすみマスに止まったら次は動けない」という約束を覚えたまま最後まで持ち続ける力です。きんぎょ(🐠)、たこ(🐙)と二回進んだあと、たこのマスが「やすみ」だったために三回目の『3』がまるごと無効になり、コマはたこのまま動かない、という結末は、まさにこの二つの力がそろって初めて正しく導ける答えです。指示を聞いてその場で行動を切り替える経験は、就学後に先生の指示を聞いて動く場面にもつながっていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、サイコロの目をぜんぶ足してしまうことです。『2、2、3』を足して「七つ進む」と考えると、スタートから七つ目のかに(🦀)にたどり着いてしまいます。この問題は足し算で一気に解く問題ではなく、二つ進む、また二つ進む、と区切って動かしていく問題なので、合計に置きかえてしまった瞬間に答えがずれてしまいます。お子さんがかにや、その先の生き物を選んだときは、目をまとめて足していないかを確かめてあげてください。
次に多いのが、「やすみ」のルールを忘れてしまうつまずきです。たこ(🐙)のマスまでは正しく進めても、やすみマスのことが頭から抜けてしまうと、三回目の『3』でさらに三つ進めて、ふぐ(🐡)やかに(🦀)まで動かしてしまいます。年中から年長のお子さんは、目の前の「進む」という動作にひっぱられやすく、「ここでは動かない」という、何もしないことを選ぶ判断がまだ苦手です。やすみマスは止まった瞬間ではなく次の一回が消える、という時間差のルールなので、ここで混乱する子も少なくありません。
逆に、やすみを意識しすぎて止まった回そのものを無効にしてしまい、たこより手前のえび(🦐)で止めてしまう取り違えも起こります。「やすみマスには、ちゃんと止まる。消えるのはその次の一回だけ」という区別は、言葉だけでは伝わりにくいので、実際にコマを置いて見せるのが確実です。
家庭での声かけ例
まずは指でマスをなぞりながら、一回ずつ声に出して進めてあげてください。「いち、に。きんぎょさんに止まったね」「もう一回、いち、に。たこさんに止まったよ」と区切ると、目を足してしまうつまずきを自然に防げます。お子さん自身に「次はどこかな」と数えさせて、保護者の方は止まった場所を確認する役にまわると、自分で動かした実感が残ります。
たこ(🐙)に止まったところで、いったん手を止めましょう。「あ、たこさんのマスは『やすみ』だね。やすみに止まったら、次はどうするんだっけ」と問いかけて、お子さんの口から「動けない」「お休みする」という言葉を引き出してあげてください。そのうえで、三回目のサイコロ『3』を見せながら「じゃあこの3は、今回は使えるかな、使えないかな」と確認すると、ルールが行動に結びつきます。動かない一回を、あえて声に出して「いまはお休み。動かないよ」と言ってあげると、何もしないことも立派な正解だと伝わります。
最後に、おはじきや消しゴムをコマ役にして、紙にマスを八つ描いて実際に動かしてみるのもおすすめです。やってみたあとで「もし『やすみ』マスがなかったら、どこまで行けたかな」と聞いて、かに(🦀)まで進む場合と比べてみてください。やすみがあるとどれだけ手前で止まるのかを目で見て確かめられて、ルールの意味がぐっと深く入ります。うまく解けたときは、答えだけでなく「ちゃんとお休みを覚えていられたね」と、過程をほめてあげてください。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 条件付きルールの理解・状態の追跡
- 教え方のコツ: 「やすみだから次は動けない」と声に出して、動かない一回を意識させる
- ステップアップ: 「やすみがなければどこに止まる?」と比べて違いを実感させる