シーソー「りんごと みかん を あわせると」
もんだい
うえの 2つの シーソーから わかる ことを つかって、🍎1こと 🍊1こを あわせると 🍇 なんこと つりあうでしょう。
こたえ
ぶどう 5こ(🍎2こ=🍇4こ なので 🍎1こ=🍇2こ。🍊1こ=🍇3こ。あわせて 🍇5こ)
かいせつ(おうちのかたへ)
異なる種類の重さを「共通の単位(ぶどう)」に変換してから合算する、本問は重さ推理のなかで最も認知負荷が高いタイプです。
- 1段目: りんご2個 = ぶどう4個 → りんご1個 = ぶどう2個
- 2段目: みかん1個 = ぶどう3個
- あわせて: ぶどう2個 + ぶどう3個 = ぶどう5個
「半分にする」「合計する」が組み合わさるので、紙にメモを取りながら整理すると確実です。
出題背景と育つ力
つりあい・シーソーは、ものの重さを数字ではなく「シーソーがどちらに傾くか」でとらえる、比較領域の定番の出題です。この問題はそのなかでも最高難度のチャレンジに位置づけられます。理由は、りんごとみかんという二種類のものを、いったん共通の単位であるぶどうに置きかえてから合計するという、二つの操作を重ねて初めて答えにたどり着くからです。一段目と二段目をそれぞれ読み解いたうえで、三段目の「りんご一個とみかん一個を合わせると」という問いに自分でつなげていく構成になっており、用意された手がかりを組み合わせる力が正面から問われます。
この問題で育つのは、ばらばらの情報を一つの基準にそろえてから考える力です。一段目の「りんご二個がぶどう四個とつりあう」から「りんご一個はぶどう二個」を導き、二段目から「みかん一個はぶどう三個」をつかみ、最後にその二つを足してぶどう五個にたどり着きます。一つの答えを次の手がかりとして使い、頭の中で順番に積み上げていく筋道立てた思考は、置き換えや数量、推理の問題にも形を変えて何度も登場します。シーソーという目に見える形で重さの関係を扱えるので、お子さんが「なぜそうなるのか」を体で納得しやすい良問です。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、一段目の「りんご二個=ぶどう四個」をそのまま使ってしまい、りんご一個分に直し忘れることです。問われているのはりんご一個とみかん一個を合わせた重さなのに、ぶどう四個をそのまま使ってしまい、みかんの三個と足してぶどう七個を選んでしまうお子さんがよく見られます。選択肢にぶどう七個があるのは、まさにこの直し忘れをすると行き着く数だからです。「二個でぶどう四個なら、一個ならその半分の二個」という、半分にする操作が一段はさまっていることに気づけないために起こります。目の前に見えている数をそのまま使いたくなる時期なので、見えない「一個分」を取り出すのは大人が思う以上に難しい作業です。
次に多いのが、置きかえる途中で何の話をしていたか分からなくなる、情報の取りこぼしです。この問題はシーソーが三つあり、りんご・みかん・ぶどうと登場するものも多いため、頭の中だけで進めると「みかんはぶどう何個だったかな」と前の結果が消えてしまいます。一段ずつは解けるのに最後の合計でつまずく場合は、理解できていないのではなく、覚えておく量が多すぎて記憶があふれているだけのことがほとんどです。
もう一つ気をつけたいのが、つりあっている二つを「同じ重さ」ではなく「同じ数」と取りちがえる読み違いです。りんご二個とぶどう四個は、数はちがいますが重さが同じ、という関係がこの問題の出発点です。ここがあいまいだと、そもそも置きかえという発想自体が生まれません。選択肢のぶどう四個や六個は、こうした途中の取りちがえや数え間違いをしたときに選びやすいよう作られています。
家庭での声かけ例
まずは紙とおはじきやブロックを用意して、頭の中だけで解かせないことをおすすめします。一段目を見ながら「りんご二個でぶどうが四個。じゃあ、りんご一個だったらぶどうはいくつになるかな」と問いかけ、ぶどう四個を二つの山に分けさせてみてください。山が二つに分かれて一つがぶどう二個になる様子を目で見ると、半分にする操作が自然に腑に落ちます。ここを言葉でなく手で確かめておくことが、この問題を解くいちばんの近道です。
次に「みかん一個はぶどう何個とつりあっていたかな」と二段目を確認し、出てきた答えをその場でメモに残させましょう。りんごの横にぶどう二個、みかんの横にぶどう三個、と絵やしるしで書いておくと、最後に合計するときに記憶を頼らずにすみます。そして「りんご一個とみかん一個を合わせると、ぶどうが二個と三個。ぜんぶでいくつ」と、足し算の場面だけを最後に切り出して聞いてあげてください。一度に全部を問わず、りんご分・みかん分・合計の三つに区切るのが、お子さんを混乱させないコツです。
答えのぶどう五個にたどり着いたら、「どうして四個や七個じゃなくて五個になったの」と理由を言葉で言わせてみてください。正解できたかどうかより、りんご一個分に直したこと、二つを足したことを自分の言葉で説明できることのほうが、ずっと大きな力になります。もし間違えても、しかるのではなく「りんごは二個でぶどう四個だったね、一個ならどうかな」と、つまずいた一段だけに戻して声をかけてあげると、お子さんは安心してもう一度考え直せます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 共通単位への変換・合算の論理・多情報の統合
- 教え方のコツ: 2段階に分ける。①「りんご1個=ぶどう何個?」②「みかん1個=ぶどう何個?」③「合わせて?」と順を追う
- ステップアップ: 個数を増やす、または「あまる」「足りない」と問う問題へ