位置の移動「さかなは どこ?」
もんだい
さかなさんが 「みぎに 2つ、うえに 3つ」 うごいたら どこ?
この問題の図: 方眼上で2つの指示どおりに移動した先を答える位置の問題です。指示を順番に実行する練習です。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
左から3番目・上から2番目のます(3列目・2行目)
かいせつ(おうちのかたへ)
端から始まる移動問題です。「ふつう」レベルのため方向ラベルはありません。
- 開始: 1列目・5行目(左下の角)
- みぎに2つ → 3列目
- うえに3つ → 2行目
- 到着: 3列目・2行目
出題背景と育つ力
小学校受験の位置の移動は、方眼(マス目)の上で「みぎに○つ、うえに○つ」といった指示どおりにものを動かし、たどり着いた場所を答えさせる出題です。この問題では、左下の角にいるさかなさんが「みぎに2つ、うえに3つ」と動いて、左から3番目・上から2番目のマスに到着します。指示が2つ重なっているのがこの「ふつう」レベルの特徴で、ひとつ目の指示をやり終えた地点を起点にして、続けてふたつ目の指示を実行する、という二段階の処理が求められます。
この出題タイプで育つのは、左右と上下の方向をぶれずに区別する力、決められた数だけ正確にマスを数える計数力、そして指示を聞いた順番どおりに最後までやりきる作業記憶です。とくに「右に動いてから、その場所からさらに上に動く」という連続動作は、ひとつ目の答えを頭に置いたまま次の操作に進む力を必要とし、小学校以降の文章題や複数手順の指示を理解する土台になります。テストでは口頭で一度だけ指示が読まれることも多く、聞いて覚えて実行するという一連の流れそのものが評価されます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、左右の混同です。年中から年長の時期は右と左がまだ完全には定着しておらず、「みぎに2つ」を左方向に数えてしまい、答えのマスが左右逆の場所になってしまうことがあります。この問題は左下の角がスタートなので、右に行くべきところを左に行こうとすると盤面からはみ出してしまい、お子さんが手を止めることがあります。そこが左右を確かめ直すよい合図になります。
次に多いのが、マスの数え方のずれです。今いるマスを「1」と数え始めてしまうと、2つ進んだつもりが1マスしか動かず、左から2番目で止まってしまいます。動くときは今いるマスは数えず、隣のマスを「1、2」と数えるのが正しいやり方です。この問題では右に2つで3列目、上に3つで2行目になりますが、数え始めの一マスがずれるだけで答えが変わってしまうため、ここが正答と誤答の分かれ目になります。
もうひとつは、ふたつの指示の切り替えでの混乱です。「みぎに2つ」を終えた地点を忘れて元の角から「うえに3つ」を数え直してしまったり、上下を数えているうちに先ほど右に動いたことが抜けてしまったりします。二段階の指示を一度に頭に保つのはこの年齢には負荷が高いため、ひとつ目を終えた場所に指を置いたまま次に進むなど、途中経過を体で残してあげる工夫が間違い防止に効きます。
家庭での声かけ例
まずスタート地点をいっしょに確認しましょう。「さかなさんは今どこにいるかな。いちばん下の、いちばん左の角だね」と、左下の角を指でとんとんと触れて共有します。最初の位置が合っていることが、移動全体の前提になります。次に「みぎってどっち手の方かな」と、お子さんが普段よく使う手などを手がかりに右の向きを一度はっきりさせてから動き出すと、左右の取り違えをぐっと減らせます。
動かすときは、指を一マスずつ滑らせながら「いち、に」と声に出して数えてもらいます。「今いるマスは数えないで、お隣からスタートだよ」と添えると、数え始めのずれを防げます。みぎに2つ進んだら、いったん「ここまでで合っているね、ここを覚えておこう」と区切り、その地点に指を置いたまま「次は上に3つだね」と続けます。ふたつの指示を一気にやらせず、ひとつ終えるごとにほめて区切ってあげると、二段階の操作が一気にやさしくなります。
到着したら「どこに着いたかな。左から数えると何番目、上から数えると何番目だろう」と、たどり着いた場所をお子さん自身の言葉で説明させてみてください。左から3番目・上から2番目、と言えたら大成功です。慣れてきたら、おはじきや消しゴムを実際にマスの上で動かして同じ指示をなぞったり、「行って戻る」折り返しの動きに挑戦したりすると、楽しみながら方向感覚が深まっていきます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 方向感覚・数を数えながらの移動
- 教え方のコツ: 「今いるマスから何マス動く?」と確認しながら練習しましょう
- ステップアップ: 折り返し(行って戻る)の移動に挑戦