位置の移動「どこに つくかな?」
もんだい
いぬさんが 「みぎに 2つ、うえに 2つ」 うごいたら どこ?
この問題の図: 方眼上で2つの指示どおりに移動した先を答える問題です。指示を順番に実行する力を育てます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
右から2番目・上から2番目のます
かいせつ(おうちのかたへ)
2つの移動指示を順番に実行する問題です。「ふつう」レベルのため方向ラベルは表示されません。
- 開始位置: 2列目・4行目
- みぎに2つ → 4列目
- うえに2つ → 2行目
- 到着: 4列目・2行目
出題背景と育つ力
この「位置の移動」は、方眼(マス目)の上で「右に2つ、上に2つ」のように複数の指示を順番に実行し、最終的にたどり着くマスを答える出題です。小学校受験では、口頭で読み上げられた指示を聞き取り、その通りに駒や指を動かして到着点を答える形で頻出します。今回のように、いぬさんが右から数えて真ん中あたりの下のほう(2列目・4行目)からスタートし、右に2つ・上に2つ動いて「右から2番目・上から2番目」のマスにたどり着く、という二段階の移動がその典型です。
この問題で育つのは、左右や上下といった方向を正しく理解する空間認知の力と、聞いた指示を順番どおりに最後までやり遂げる力です。とくに「ふつう」レベルでは方向を示すラベルが図に表示されないため、頭の中で「右はこっち、上はこっち」と向きを保ったまま動かす必要があり、年長さんが小学校での学習に向けて身につけたい、指示を保持して実行する力がしっかり鍛えられます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、移動の「向き」の取り違えです。とくに「上」をマス目の上方向ではなく、自分から見て手前や奥と勘違いしたり、横向きに置いた紙だと上下が分からなくなったりします。この問題では右に2つ動いたあと「上に2つ」で行ごと一段ずつ上がっていく必要がありますが、年中から年長の前半のお子さんは、左右はできても上下の方向感覚があいまいなことが多く、上に動くつもりが斜めや横にずれてしまいがちです。
次に多いのが「数え方」のずれです。「2つ動く」を、今いるマスを1と数え始めてしまい、1マスしか進まないというパターンです。スタートのマスは0として数え、そこから2マスぶん移動して初めて到着、という感覚がまだ育っていないと、右から3番目で止まってしまったり、行きすぎてしまったりします。
もう一つは、二つの指示のうち片方を忘れてしまうことです。「右に2つ」を実行したところで満足し、「上に2つ」をやり忘れて、4列目・4行目のままで答えてしまうケースです。指示を聞いてから動かすまでに時間が空いたり、指で確かめずに頭の中だけで処理しようとすると、二つ目の指示が抜け落ちやすくなります。順番に最後までやり切る練習が、この時期はとても大切です。
家庭での声かけ例
まずは指でいぬさんのマスを押さえることから始めてください。「いぬさん、いまここにいるね。下から1番目で、右から数えて真ん中より少し左だね」と現在地を声に出して確かめてから動かすと、向きの取り違えがぐっと減ります。そのうえで「まず右に1つ、2つ。はい、いま右から2番目まで来たよ」と、一マスずつ数を数えながら指を進めてあげましょう。スタートのマスでは「ゼロ」、動いて初めて「1つ」と数えると、2マス進む感覚が伝わりやすくなります。
右への移動が終わったら、いったん指を止めて「ここまでで右はおしまい。次は何だっけ?」と二つ目の指示を思い出させてあげてください。お子さんが「上に2つ」と言えたら、「そう、こんどは上だね。1つ、2つ」と一緒に上がっていきます。指示を一つずつ区切ってあげることで、片方を忘れずに最後までやり切る練習になります。到着したら「右から2番目で、上から2番目のますに着いたね」と、こたえの言い方も一緒に確認しましょう。
慣れてきたら、紙の向きを変えても「上」がどちらか分かるように、紙の上のへりに小さな印をつけて「こっちがいつも上だよ」と決めておくと安心です。逆に親が「右に2つ、上に2つ」と言いながらわざと間違った方向に指を動かし、「あれ、合ってるかな?」とお子さんに直してもらう遊びにすると、向きと数を自分でチェックする力が育ちます。できたときは「最後まで2つともちゃんとできたね」と、指示を守りきれたことをしっかりほめてあげてください。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 方向感覚・指示の順序実行力
- 教え方のコツ: 指で実際にマス目をたどりながら確認させましょう
- ステップアップ: 移動回数を増やす、障害物を配置する問題へ