しりとり「2つの あなを うめよう」
もんだい
①と②に はいる ことばを それぞれ えらぼう。
この問題の図: 5語のチェーンに空欄が2つ。それぞれの前後のつながりを同時に考える力を鍛えます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
- ① → かに
- ② → りんご
(すいか → かに → にわとり → りんご → ごりら)
かいせつ(おうちのかたへ)
5語のしりとりチェーンの中で、空欄が2つあります。それぞれの前後の語を手がかりに、始まり・終わりの音を同時に考える必要があります。
①の空欄(すいか → ? → にわとり)
- 「か」で始まり、「に」で終わる語
- かに → 「に」で終わる ○ 正解
- かさ → 「さ」で終わる
- かめ → 「め」で終わる
- かがみ → 「み」で終わる
②の空欄(にわとり → ? → ごりら)
- 「り」で始まり、「ご」で終わる語
- りんご → 「ご」で終わる ○ 正解
- りす → 「す」で終わる
- りぼん → 「ん」で終わる(そもそもしりとりで使えない語)
- りゅう → 「う」で終わる
空欄が1つだけの問題より、「前とつながる音」「後ろとつながる音」を同時に意識する練習になります。
出題背景と育つ力
小学校受験のしりとりは、ただ言葉を知っているかどうかではなく、語の音をひとつずつ意識して分解できるか、その音をつなぎ合わせて条件に合う言葉を選べるかを見る問題です。この問題は5語のチェーン「すいか→①→にわとり→②→ごりら」の途中に空欄が2つあり、①は前の「すいか」の最後の音「か」で始まり、後ろの「にわとり」の最初の音「に」で終わる言葉、②は「り」で始まり「ご」で終わる言葉を選ばせます。受験本番でも、このように前後が固定された穴うめ形式は頻出で、選択肢から正解を一つに絞り込む力が問われます。
ここで育つのは、語頭と語末の音を同時に聞き取る音韻認識力、頭の中で複数の条件を保ちながら照らし合わせるワーキングメモリ、そして「かに」「りんご」といった身近な言葉を引き出す語彙力です。難易度は「ふつう」ですが、空欄が1つの問題と比べて、二か所を別々に処理しながらチェーン全体が破綻しないかを確かめる必要があり、考える順序を組み立てる練習にもつながります。後の系列や法則性の問題にも生きる土台となる力です。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、前の音だけを見て選んでしまうことです。①では「か」で始まる選択肢が「かに・かさ・かめ・かがみ」と4つすべて並んでいます。年中から年長のお子さまは「か、で始まればいい」と思い込み、最初に思いついた「かさ」や「かめ」を選びがちです。後ろの「にわとり」につなぐには最後が「に」でなければならない、という二つ目の条件が抜け落ちてしまうのです。これは複数の条件を同時に持ち続けることがまだ難しい年齢ならではのつまずきで、叱る場面ではありません。
②では「りぼん」の引っかけに注意が必要です。「り」で始まるので選びたくなりますが、最後が「ん」で終わるため、そもそもしりとりでは使えない言葉です。「ん」がつくと次へつなげないというルールを、まだ感覚的にしか分かっていないお子さまは少なくありません。また「りゅう」は最後が「う」、「りす」は「す」で、いずれも後ろの「ごりら」の「ご」につながらない点も見落とされやすいところです。正解の「りんご」は、最後が「ご」できちんと「ごりら」につながります。
もう一つは、空欄が2つあること自体への戸惑いです。①を考えているうちに②の存在を忘れたり、逆に全体を見渡そうとして一つも決められなくなったりします。長音や濁音(ご)が条件に入ると音の区切りがあいまいになりやすく、「ごりら」の頭が「ご」だと気づけないこともあります。一度に二か所を抱えるのが負担になっているサインなので、片方ずつ区切ってあげると落ち着いて取り組めます。
家庭での声かけ例
まずは空欄を一つずつ区切ってあげてください。①に取り組むときは、左右の「すいか」と「にわとり」の絵を指で押さえながら、「すいか、の最後はなんの音かな」「にわとり、は、なんの音から始まるかな」と、前後の音を声に出して一緒に確かめます。「か、で始まって、に、で終わる言葉だね」と二つの条件を言葉にしてから選択肢を見ると、お子さまの中で探す的が定まります。「かさ」を指さしたら、「かさ、の最後はなに?」と問い返し、「さ」だと自分で気づけるよう促すと、答えを教えるより力がつきます。
②では「りぼん」を選んだときがチャンスです。「りぼん、の最後はなに?」「ん、で終わると次の言葉につなげられるかな?」とゆっくり確かめ、しりとりでは「ん」で終わってはいけないというルールを体で思い出してもらいましょう。正解の「りんご」が出たら、「りんご、の最後は、ご。ごりら、の始まりも、ご。ぴったりつながったね」と、つながった瞬間をはっきり喜んであげてください。音と音が合った気持ちよさが、次の問題への意欲になります。
最後に「すいか→かに→にわとり→りんご→ごりら」と全部を声に出して読み通すと、チェーン全体が一本につながった達成感が味わえます。慣れてきたら、お風呂や移動中に絵を見ずに「『か』で始まって『に』で終わる言葉なーんだ」とクイズにしてみてください。濁点のつく言葉や、わざと「ん」で終わる言葉を混ぜると、楽しみながら一段難しい練習に進めます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 語彙力・音韻認識力・複数条件を同時に処理する力
- 教え方のコツ: 空欄の前後を指で差しながら「始まりは?終わりは?」と声に出して確認しましょう
- ステップアップ: 3つ以上の空欄、濁点(が・ざ・だ・ば行)を含むチェーン、「ん」で終わる語の引っかけ