フルーツの かんらんしゃが みぎに 2つ うごいたら
もんだい
くだものの のった かんらんしゃに 6つの ゴンドラが あります。みぎに 2つ うごいた あと、いちばん うえに あるのは どの くだものでしょう。
こたえ
いちご(もとは ひだりした に ありました)
かいせつ(おうちのかたへ)
右に2つ動くと、もともと「左下」にあったゴンドラが上に来ます。1つ動くごとに「ひとつ前の位置から1つ右へ」と考えると、2つ動けば「2つ手前」のゴンドラが目的位置に到達することが分かります。
くだものでも動物でも、回転の考え方は同じです。指で「左下→左上→上」とたどると視覚的に理解しやすいです。
出題背景と育つ力
観覧車・ルーレットの問題は、小学校受験の推理分野で定番として出されます。この問題のように、ゴンドラにくだものや動物が乗った観覧車が「右に何回まわったあと、いちばん上はどれか」を当てる形が代表的です。この問題では6つのゴンドラに、なし・りんご・バナナ・ぶどう・いちご・みかんが並び、右に2つ動いたあとの一番上を問うています。答えはいちごで、もともと左下にあったゴンドラが上まで来ます。回転する前の絵を頭の中で動かし、止まった場面を思い描く力が試されます。
この出題タイプで育つのは、ものが動いたあとの位置を順番に追いかける力と、頭の中で図を回す心的回転の土台です。とくにこの問題は1回ではなく2回まわすため、一つひとつの動きを積み重ねて結果を導く、複数ステップの見通しの力が育ちます。さらに同じ仕組みを動物版でもくだもの版でも使えると気づくことで、絵が変わっても考え方は同じだという般化の感覚が身につきます。これは小学校以降の算数の規則性や図形の学びにつながる、大切な思考の芽です。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、回す向きを取りちがえることです。「右に動く」と言われると、ゴンドラそのものが右へ動くと考えてしまい、答えを右側のみかんやぶどうにしてしまう子がいます。実際にはゴンドラが右回りに進むので、上の位置に来るのは右側ではなく左下にあったいちごです。この問題で左下から「左上、そして上」とのぼってくる動きは、絵だけ見ていると逆向きに感じやすく、ここで混乱が起きます。
次に多いのが、2回まわすところを1回で止めてしまうつまずきです。年中から年長の時期は、頭の中で同じ操作を続けて二度くり返すことがまだ難しく、一度動かして満足してしまいがちです。すると左下のいちごではなく、その一つ手前にあった左上のみかんを答えにしてしまいます。動きの回数を最後まで数え切れないことが原因で、これは記憶しながら操作する力が育つ途中だからこその間違いです。
もう一つは、いちごがスタートで「下」にあるという思い込みです。この問題のいちごは真下ではなく左下に乗っているため、位置をあいまいにとらえていると、出発点を取りちがえて答えがずれます。六つの場所を上・右上・右下・下・左下・左上ときちんと区別できていないと、動かす前の地点があいまいになり、正しく追えなくなります。
家庭での声かけ例
まずは絵を指でなぞりながら、出発点をはっきりさせる声かけから始めてみてください。「いちごさんは今どこにいるかな」と聞き、左下にいることを一緒に確かめます。そのうえで「右にまわるってことは、こっちにくるくる動くんだよ」と、お子さんの指でゴンドラの進む向きをひと回りなぞらせると、右へ動く感覚が体でつかめます。向きさえ共有できれば、答えがいちごになる理屈がぐっとわかりやすくなります。
動かすときは、一度に二つ進めず「いち、にい」と声に出して一回ずつ区切るのがおすすめです。一回動かしたところで「今いちばん上は何かな」と途中の場面を確認し、もう一回動かしてから「これで二回。上にきたのは何だった」とゴールを確かめます。途中で止めて答える間違いは、この声に出して数える手順でぐっと減ります。みかん(左上)が一回目、いちご(左下)が二回目という順番が、声と一緒に頭に残っていきます。
最後に、以前解いた動物版の観覧車があれば、ぜひ並べて見せてあげてください。「動物さんのときと、くだもののとき、まわし方は同じだった」と気づけたら大きな成長です。「絵がちがっても考え方はおんなじだね」とほめてあげると、次に別の絵が出てきても落ち着いて取り組めます。慣れてきたら「いちばん下にくるのはどれ」と別の場所をたずねて、同じ手順で確かめ合うと、力がさらに定着します。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 複数ステップの位置変化・テーマの般化
- 教え方のコツ: 指を使って「動く前→動いた後」を1ステップずつ確認。動物バージョンと答え合わせをして「同じ法則」を発見させる
- ステップアップ: 8つのゴンドラに増やしたり、「下」「右」など別の位置を問う問題へ