くだものすごろく 2かい ふって すすむと?
もんだい
スタートから サイコロを 2かい ふりました。1かいめは 2、2かいめは 3でした。コマは どこに とまりますか。
この問題の図: サイコロを2回振って、出た目を合わせた数だけ進むすごろく。2数の合成の力を試します。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
いちご(🍓)の マス
かいせつ(おうちのかたへ)
サイコロ2回分の目を順番に処理する問題です。最初に2マス進み、その位置から続けて3マス進むと、合計で5マス目に止まります。「2+3=5」と式で考えることもできます。
出題背景と育つ力
小学校受験のすごろくは、サイコロの目の数だけコマを進めるという、子どもにとってなじみのある遊びの形を借りながら、実は数を順番に数え進める力と、二つの数を合わせる力をていねいに見ています。この問題のようにサイコロを二回振るタイプは、その代表的な出題です。一回目に出た二と、二回目に出た三を、別々にではなく合わせて五として扱い、スタートからりんご、みかん、バナナ、ぶどう、と数えていって五番目のいちごに止まる。ここで問われているのは、計算の暗記ではなく「二の次から続けて三つ数える」という具体的な数え方の感覚です。
このタイプを繰り返し解くことで、二つの数を一つにまとめて考える合成の力と、ある場所から続きを数え進める力が同時に育ちます。これは入学後の足し算の土台そのものであり、また「一回目の結果をいったん覚えておいて、その上に二回目を重ねる」という、頭の中に途中の状態をとどめておく力の練習にもなります。指で数えながらでも正しいゴールにたどり着ける経験は、年長さんの数の自信につながっていきます。
よくあるつまずき
いちばん多いつまずきは、二と三という二つの数を合わせられず、一回目の二だけを数えて二番目のみかんで止まってしまうパターンです。二つの目を「合わせる」という発想がまだ育っていないと、片方の数だけで止まってしまいます。逆に、数え方がずれて四番目のぶどうで止まってしまうこともあります。一回目の二をきちんと進んでから、その続きとして三を数えられているかが分かれ目になります。
もう一つ多いのが、数え進めるときのスタート位置のずれです。一回目の二で止まったみかんのマスを「一」と数えてしまうと、合計が一つ少なくなり、ぶどうで止まってしまいます。止まっているマスは数えず、その次のマスから「一、二、三」と数えるという約束が、年中から年長にかけてはまだあいまいなお子さんが多い時期です。これは理解が足りないというより、数唱と物の対応がちょうど育っている途中だからこその間違いで、回数を重ねれば自然と整っていきます。
また、二回目を数えているうちに一回目の数が頭から消えてしまい、結局どこから始めたか分からなくなることもあります。途中の状態を覚えておく力はこの年齢で発達のさなかにあるため、頭の中だけで二段階を処理しようとすると負担が大きく、ゴールを取り違えやすくなります。
家庭での声かけ例
まずは一回目と二回目を切り分けてあげるのがおすすめです。「一回目は二だね。スタートから二つ進むと、どこかな」と声をかけ、お子さんがみかんまで進めたら、そこに指やおはじきで印を置かせてください。途中の位置が目に見える形で残ると、頭の中で覚えておく負担が減り、安心して次に進めます。
次に「ここからもう一回、三つだけ進もうね」と続けます。このとき大切なのは、止まっているみかんは数えず、その次のバナナから「一、二、三」と数える点です。「今いるところはお休みのマス、お隣から数えるよ」とゲームの約束として伝えると、年長さんでも受け入れやすくなります。バナナ、ぶどう、いちごと三つ数えていちごに着いたら、「合っているね、二と三を合わせると五だったね」と、最後に合成の言葉を添えてあげてください。
正解できたら「もし一と四だったら」「三と二だったら」と、合わせると同じ五になる組み合わせを出してみるのも良い声かけです。順番が違っても同じいちごに止まることに気づけると、合成の理解がぐっと深まります。間違えたときは答えを教えるより、「一回目はどこまで進んだっけ」と一段階目に戻してあげると、お子さん自身がずれに気づきやすくなります。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 2つの数の合成・連続する数え進め
- 教え方のコツ: 1回目で止まる位置に印をつけてから、続けて2回目を数える
- ステップアップ: 同じ並びで「1と4」「3と2」が出たらどこに止まるかを比べる