つるのおんがえし「のぞいては いけない へやで していたのは?」
もんだい
つるのおんがえしで、つるは「ぜったいに のぞかないで」と いって、なにを していたのかな?
こたえ
はたおり
かいせつ(おうちのかたへ)
「つるのおんがえし」は、罠にかかっていたつるをおじいさん(もしくは若者)が助けたお礼として、人間の女性に姿を変えて家にやってくるところから始まる昔話です。女性は「絶対に部屋をのぞかないでください」と約束させて機織りに励み、美しい反物を織り上げて家計を支えます。
しかし、おじいさんが約束を破ってのぞいてしまうと、そこには自分の羽を抜きながら機を織るつるの姿が。約束を破られたつるは正体を見せ、空へ帰っていきます。「優しい行いは報われる」「約束は守らなければならない」という、二つの教訓が組み合わさった深い物語です。
出題背景と育つ力
「つるのおんがえし」は、白百合学園小学校・聖心女子学院初等科・東洋英和女学院小学部など、伝統的な物語の理解を重視する学校で取り上げられる教材です。「機織り」という現代の子どもには馴染みの薄い動作が登場するため、絵で正確に覚えているかが問われます。
この問題で育つのは、「お話の中で重要な小道具・動作を覚える力」と、「現代では使わなくなった道具・行為も含めて語彙として身につける力」です。機織り(はたおり)・反物(たんもの)・羽(はね)といった単語は、お話を通じて初めて出会うお子さまが多く、語彙の幅を広げる入り口になります。
よくあるつまずき
ひとつめは、「機織り」という言葉そのものを知らないため、絵を見ても何の動作か分からないパターンです。読み聞かせのときに「機織り(はたおり)というのは、糸を組み合わせて布を作ることだよ」と説明しながら、織機の絵を一緒に見せてあげてください。
ふたつめは、「料理」や「裁縫」のような身近な動作を選んでしまうパターンです。お子さまが知っている家事の選択肢に引っ張られてしまいます。「家事をしていた」と覚えるのではなく、「機織りをしていた」と動作名で記憶することが正解にたどり着くカギです。
みっつめは、お話の結末(つるが羽を抜きながら織っていた、空に帰った)まで覚えていないため、機織りという動作の重要性が頭に残らないパターンです。「のぞいたら何が見えた?」と結末まで一緒に振り返ってください。
家庭での声かけ例
絵本を読むときに「機織り(はたおり)」という言葉を意識して発音してください。「お部屋でカチャンカチャン、機織りをしていたんだよ」と擬音もつけて読み聞かせると、動作のイメージが強く残ります。
博物館や工芸の展示で本物の機織機を見る機会があれば、「つるのおんがえしのお話に出てくる機織りはこれだよ」と現物を結びつけてください。日本の伝統的な道具に触れる体験は、常識分野全般の素地になります。
応用として「もし約束を破らなかったら、つるはどうしていたかな?」と問いかけてみるのもおすすめです。お話の結末を別の視点から考える力は、創造力と道徳的思考の両方を育てます。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: 物語の核となる動作・小道具の記憶・現代では馴染みの薄い語彙の習得
- 教え方のコツ: 「機織り」という言葉と動作を、絵本や博物館で具体的に体験させる
- ステップアップ: 「最後につるはどうなった?」「なぜつるは羽を抜いていたの?」と物語の構造を深掘りする