なかまはずれ「のりものの なかまじゃ ないのは?」
もんだい
4つの なかから、なかまはずれを ひとつ えらんでね。
この問題の図: 乗り物の中に1つだけ混ざった動物を見つける、やさしい仲間はずれ問題です。カテゴリ分けの基礎を育てます。 図を見て、下の選択肢から答えを選んでください(音声で問題文を聞くには「よみあげ」ボタン)。
こたえ
ぞう(どうぶつ だから)
かいせつ(おうちのかたへ)
「くるま・バス・じてんしゃ」は全てのりもの、「ぞう」だけどうぶつです。
やさしいレベルなので、乗り物と動物という、はっきり違う2つのカテゴリを対比させています。「これは乗って動くもの」「これは生きているどうぶつ」と分けられれば、迷わず答えにたどり着けます。
出題背景と育つ力
仲間はずれの問題は、小学校受験の言語分野で「カテゴリ分け(分類)」の力をみる定番の出題です。この問題では、くるま・バス・じてんしゃという乗り物が3つと、ぞうという動物が1つ並んでいます。出題側が見ているのは、答えのぞうを当てられるかどうかだけではありません。残りの3つを「のりものという同じ仲間」としてまとめて捉え、そこから外れるものを選び出せるか、という分類の働きそのものです。
この力は、言葉をたくさん知っていることとは少し違います。くるま・バス・じてんしゃを別々のものとしてではなく、「乗って移動するもの=のりもの」というひとつの枠でくくれるかどうかが問われています。やさしいレベルでは、乗り物と動物のように子どもにも違いがはっきりしたカテゴリを選んでいるので、「これは仲間、これは違う」という考え方の入り口を、無理なく体験できます。
よくあるつまずき
やさしい問題ですが、いくつかつまずきのパターンがあります。ひとつめは、4つを一つずつバラバラに見てしまい、「3つをまとめて見る」という発想が出てこないケースです。仲間はずれを見つけるには、まず多数派が何の仲間かをつかむ必要がありますが、この「グループを先に作る」考え方は、5歳前後の子にとってまだ新しいものです。「くるま、すき」「ぞう、大きいね」と感想で見ていってしまうと、共通点でくくる視点に切り替わりません。
ふたつめは、好き嫌いや目立つ特徴で選んでしまうケースです。ぞうが大きくて目立つので選べることが多いのですが、なかには「じてんしゃだけ小さいから」といった見た目の理由で選んでしまう子もいます。答えが合っていても、理由が「のりものじゃないから」になっているかを確かめてあげると、分類の力が本物になります。
家庭での声かけ例
まずは答えを急がず、「この中で、おなじ仲間はどれとどれかな」と声をかけてみてください。くるま・バス・じてんしゃを子ども自身に指でさしてもらい、「この3つは、なあに」と聞きます。「のりもの」と言葉が出たら大成功です。すぐ出てこなければ、「乗ってお出かけするのはどれ」と、暮らしの場面に置きかえて思い出させてあげると、のりものという枠が立ち上がりやすくなります。その上で「じゃあ、のりものじゃないのはどれ」と問い返すと、ぞうへ自然に目が向きます。
答えが出たら、必ず理由を言葉にしてもらってください。「ぞうは、どうぶつだから仲間はずれ」と子ども自身の口から言えたら、それがいちばんの定着です。慣れてきたら、「いぬ・ねこ・ぞう・ひこうき」のように動物の中に乗り物を1つ混ぜて、逆のパターンでも一緒に考えてみてください。
れんしゅうのポイント
- 身につく力: カテゴリ分類力・上位概念の理解
- 教え方のコツ: 「この3つは何の仲間?」とまとめ言葉を言わせましょう
- ステップアップ: 果物の中に野菜を混ぜるなど、少し似たカテゴリの対比へ