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数・分割

数・分割問題で身につく力

数量問題は、数の感覚(数感)と論理的処理を同時に育てるジャンルです。小学校受験の段階では、計算(暗算)の速さよりも、「10までの数を実体として捉えられているか」「分けたり合わせたりする操作を頭の中でできるか」が重視されます。

おおまかな目安として、年中で5までの数、年長前半で10までの数、年長後半で20までの数を扱えるようになることが望まれます。難関校では「2人で同じ数になるように分ける」「2個ずつあげると何人に配れる」といった応用力が問われ、単に数えられるだけでは対応できません。

どんな問題が出るのか

数量ジャンルの基礎にあるのは、絵の中のものを正確に数える「計数」と、どちらが多いか・いくつ違うかを比較する「数の比較」です。これは年中から年長を通じて、形を変えながら何度も登場します。

そこから、等しく分ける・何人に配れるかを問う「数の分割・分配」、あといくつで10になるか・合わせていくつかを問う「数の構成」が出題されます。さらに、見えない積み木も含めて全体を数える「積み木」、一部が隠されている絵の数を推理する「隠れた数」、1つに対して何個の関係を理解する「一対多対応」、時計の読み方を扱う「時計・時刻」など、数の応用が広く問われます。

当サイトでは、計数・数の数え方、数の分割、隠れた数、時計・時刻といった種類の問題を公開しており、今後さらに数の構成や積み木などの種類を追加していきます。

学年別の取り組み方

年中〜年長前半

計数と数の比較から始めます。1〜10までの数を、おはじき・どんぐり・指など実物で繰り返し体験させてください。「7」と紙に書かれていても実際に7個を見たことがなければ、子どもにとって7は無意味な記号です。「数字」より先に「数」を経験することが大原則です。

年長前半〜中盤

数の分割や一対多対応に進みます。お菓子を兄弟で分ける、車のタイヤを数えるなど、生活場面で「同じ数に分ける」「セットで考える」体験を積みましょう。プリントに進む前に、必ず手で動かす段階を経てください。

年長後半

数の構成・積み木・隠れた数に進みます。10の合成・分解(2と8、3と7、4と6など)は、家庭で繰り返し声に出して練習する価値があります。積み木問題は、必ず実際に積んで見せる経験が必要です。「見えない積み木がある」という発想自体が、経験のないお子さまには非常に難しい概念です。

つまずきやすいポイントと対策

数を数えるときに重複や抜けが出るときは、「数えたものに×をつける」「上から順番に」といったルールを徹底してください。指で押さえながら声に出して数える習慣が効きます。

5を超えると指が足りなくなって混乱する場合は、5までは塊として把握する練習(さいころの「5」の目を一目で「5」と認識する)が役立ちます。10までは指10本で確実に表現できることが目標です。

積み木の見えない部分が分からない場合は、必ず実物で「下の段に何個ある?」を体験させてください。プリント上で説明しても伝わりません。

「あといくつで10?」が即答できないお子さまには、「10の階段」を作って遊ぶのが効果的です。「9と1で10」「8と2で10」を歌のように覚える方法も有効です。

家庭での教え方のコツ

数量は生活の中に無数の素材があります。食卓のお皿、玄関の靴、お風呂の数え歌など、日常で数える機会を意識的に作ってください。

数字を書く前に量を体験することが大切です。数の学習は「具体物→絵→数字」の順番で進めるのが原則で、逆に進めると、数字を覚えても応用が利かなくなります。

「いくつ違う?」を頻繁に問うことも有効です。「お兄ちゃんは6個、妹は4個。何個違う?」のような差の感覚を、生活で何度も体験させてください。

数量はスピードを問う問題ではないので、早く解かせる必要はありません。確実に正確に数えられることが何より大切です。

関連ジャンルとの繋がり

数量問題は比較(多少・つりあい)と直結しています。また、積み木は図形・模写、すごろく・魔法の箱は推理と重なります。数の感覚は全ジャンルの土台になるので、最優先で日常的に育てていく領域といえます。

ジャンル

難易度

種類